- 放射性物質、TPP、自殺率、精神疾患、貧困、環境汚染、疾病、人口増加、食糧、経済格差・・・
- 様々な問題が山積し、出口が見えず真っ暗闇の中にいるような現状。
- しかし、この方の屈託のない笑顔を見、提唱している事を日本だけでなく世界中で行えば、こうした問題が解決していくように思える。
- ご存知、「奇跡のリンゴ」で一躍有名人となった木村秋則さん。
- 木村さんの最新刊では、今の日本の農業の問題点(農薬の身体的弊害・精神的弊害、観察をしないこと、有機栽培への妄信と誤解)を的確に指摘し、FAO(国連食糧農業機関)にも認定された「自然栽培AKメソッド」(Natural Farming AK Method=木村秋則式)、簡単にいうと肥料・農薬・除草剤を一切使わない<自然栽培>で日本や世界の未来を変える可能性を説いている。
- 百姓が地球を救う/木村 秋則
- ¥1,500
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内容紹介
自然栽培 (Natural Farming AK Method) で
農作物が変われば、食が変わり、
日本人の「こころ」も変わる。
ニッポン発の人間ルネサンス!
はじめに 自然と闘わない栽培「自然栽培」
第1章 世界有数の農薬使用国、ニッポンの農業を変えよう!
第2章 農薬も肥料も使わない、奇跡の栽培法を求めて
第3章 目が農薬で、手が肥料。だれにでもできる「自然栽培」
第4章 大切なことは目に見えない。すべての答えは土のなかに
第5章 オーガニックはもう古い!? 本当に安全な農作物とは
第6章 「食」が変われば、心が変わる! 未来が変わる!
あとがきに代えて ニッポンの百姓が地球を救う
内容(「BOOK」データベースより)
- すべては宇宙の采配/木村 秋則
- ¥1,500
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を取り上げた。
NHKの番組や書籍で有名人になったにも関わらず、かなりスピリチュアル、オカルト的な内容(龍を見た、UFOや宇宙人との遭遇、そして地球の運命を知る方との会話など)を堂々と書かれている所に度肝を抜かれた。
世間一般から観れば、気でも狂ったか、度が過ぎた冗談かと思われても仕方ないかもしれない。
しかし、木村さんが言う通り、「大切な事は目に見えない」。
これは単に土の中の微生物が働いたり、植物や自然の本来の力で無農薬や肥料なしでも作物が育つという意味だけでなく、人知や科学を超えた「もの」が存在し、一般常識という色眼鏡でしか物事を観られない人には、その「もの」が存在しないように振舞うか、否定してしまう傾向にある事を示している。
今回の「百姓が地球を救う」ではストレートに現代の「農」に対して提言しており、冒頭、木村さんは、
「私は百姓です」
と述べている。
農家ではなく、農業ではなく、<百姓>という表現。
農業はいま、「農の業(わざ)」というよりも「化学薬品や化学肥料をうまく使う業(わざ)」になってしまったような気がしています
日本の農作物事情の大半は正にこの状態に置かれ、まるで工業製品のように均一な食べ物を作っているようになっている。
こうした農業ではなく、自然の力、農作物の生命力を活かして、忘れていったものを取り戻すという事を含めて<百姓>という表現にしているという。
そして木村さんがなぜ自然栽培をするようになっていったか、ご自身の「リンゴ」栽培や各地を訪れて観察したり、講演した内容を挙げながら農業の問題点の解決策を示して下さっている。
また現在、日本で一番懸念されている放射性物質に対しても取り上げられている。
3.11以後、福島県で米の安全宣言を出した後に、疑問を持った農家が「本当に大丈夫か?」と独自で検査したところ、初めて国の暫定基準値を超えたセシウムが検出された頃、木村さん自身が福島や宮城で自然栽培をされている農家の方を訪れ、自然栽培米を分析したところ、1ベクレル(0以上1ベクレル未満)も検出されなかったという。
木村さんはこの事に関し、一般栽培の田んぼよりも何倍も多く棲む地中のバクテリアが一役買っているのでは?と推測している。
実際、チェルノブイリで放射性物質をエサにして成長するバクテリアが発見され、タンザニアでは放射性物質を吸着するバクテリアが発見されているという。
様々な事例や解決策を見ていくと、改めて自然や植物の偉大な力、そして今後の地球の可能性を感じることが出来た。
最後に、木村さんは人間のエゴで地球、自然を犠牲に汚してきた事を償い、地球を修復し、
自然栽培で食を正常に戻し、心を回復し、未来を変え、次の世代につないでいく時なのです
と述べている。
このブログでも何回も取り上げているが、
食べ物=自分自身
この事実、この真理に基づき、<自然栽培>で社会、国の垣根を越え、地球の未来を想像し創造できたらと思わずにはいられない。
そして、いつか僕も百姓になれたら・・・と。