世の中は保守で動いている。
平たく言えば、革新には興味がないのが一般的な行動基準だということ。
化石燃料が大気圏の汚染を促進し温暖化効果が顕著になりといいことがないのだが、
電気で動く夢の自動車にはまだまだ誰も飛びつきはしない。
なぜって?
高いし、不便で実用性にかけて・・・
悪いことは100も言えるだろう。
それが、革新の弱さ。後から後からマイナス要素が出てくるものだ。
それに比べて確立されたものはマイナス点を克服しているから現状は問題ない。
遠い先は別だ。現状の普通は将来の異常へとつながる小さな始まりだろう。
大阪の心斎橋の長堀通りを北に下ったところに、あの米テスラのショールームがある。
先進の電池100%で動く車だ。革新的な塊だ。
日産のリーフを試乗して気に入って購入を検討したことがあった。
このブログでも取り上げた記憶がある。
その時の結論は、値段の高さと充電の手間問題だった。
アメ車のこのテスラは、それに加えて横幅の広さや重さや室内の使いにくさなどが
取り上げられている。
夢の車ではあるが実用性に欠けるようだ。
実際、シェアを見てみると、
EV(電気)自動車もハイブリッド(EVと化石燃料併用)自動車のどちらもぐんぐん伸びている。が、単位が小さい。
両方で483万台だ。
日本全体の保有台数は
二輪も入ってはいるが8100万台だ。
二輪を覗くと7737万台だ。EVとハイブリッド車は6.2%しかない。
すぐに乗り換えて急進すると困る人達も多いのが保守で動く理由の主たる原因。
徐々に動くのがトレンドだ。
さらなる夢は、水素。
水素水とか水素車とか、これもH2だけにH2Oの水になるだけで人のエネルギーにも
車のエネルギーにもなる画期的な燃料だ。
しかし、徐々にしか世は動かない。
人間の人生50年(織田信長ではないので人生というより社会労働者の期間)とすると
自分には関係がないからと思う人が多いのかもしれない。
原子力利用の悪影響はいいように先送りしている。
エネルギーが変わりつつある変動期は、その幅50年か。
エネルギーシェアが変わると使う器具・家電等すべてが変わることになる。