- ジェネオン エンタテインメント
- 独裁者 コレクターズ・エディション
THE GREAT DICTATOR(126分)
監督: チャールズ・チャップリン
製作: チャールズ・チャップリン
脚本: チャールズ・チャップリン
撮影: カール・ストラス、ロリー・トザロー
音楽: メレディス・ウィルソン
出演: チャールズ・チャップリン・・・アデノイド・ヒンケル(トメニア国総統)/ユダヤ人床屋
ジャック・オーキー・・・ナパロニ(バクテリア国の独裁者)
ポーレット・ゴダード・・・ハンナ
チェスター・コンクリン・・・床屋の客
レジナルド・ガーディナー・・・シュルツ長官
ヘンリー・ダニエル・・・ガーヴィッジ(ヒンケルの側近)
モーリス・モスコヴィッチ・・・ジャッケル(ゲットーの住人、家主)
エンマ・ダン・・・ジャッケル夫人
ビリー・ギルバート・・・へリング元帥
グレース・ヘイル・・・ナパロニ夫人
カーター・デ・ヘヴン・・・バクテリア国大使
バーナード・ゴーセイ・・・マン(ジャッケルの友人)
ポール・ウェイゲル・・・アガー(ジャッケルの友人)
◆ストーリー◆
第一次世界大戦末期の1918年。
一兵卒として出征したトメニア国のユダヤ人理髪師は、戦地で飛行機による事故で記憶を失い、病院に入院する。
しばらくして、理髪師は退院し、懐かしいユダヤ人街に戻ってくるが、記憶を失っていたため、世の中の変化を知らず、元の店で床屋を始めたが、突撃隊に店を破壊される。
トメニア国は、独裁者ヒンケルが政権を握り、アリアン民族による世界征服を夢見ていた。
民族の純血を守るためには、まず、トメニア国内にいるユダヤ人の絶滅を考えたヒンケルは、突撃隊を組織して、ユダヤ人狩りに乗り出す。
◆感想◆
今見ても十分面白い作品なんですが、今だから笑えるのであって、この作品を1940年に作った(というか公開した)というのはすごい。
今だったら、各国の元首をパロディにした映画はたくさんありますが、当時は、命がけだったんでしょうねぇ。
平和な時代に作った戦争映画と違って、まさに、その時代に行われている悪事や不条理を描いているわけだから。
見る前、チャップリンがユダヤ人の床屋と独裁者の二役で、床屋と独裁者がひょんなことから入れ替わって、ラストに演説をする・・・っていうのは知ってました。
でも、いつ入れ替わるんだろう・・・と思いながら見てたんですが、床屋と独裁者が入れ替わるのって(以下ネタばれです)・・・・・・・・・・最後の最後だったんですね。
なるほど、そうきたか!って感じの入れ替わり方でした。
ヒンケルが、地球儀をもて遊ぶシーンは有名ですが、それ以外にもププッと笑えるシーンが満載。
階段落ちるときのバナナとか、ハンガリー舞曲で剃刀ピカピカに磨くのとか、ヒンケルとナポロニの理髪室の椅子のギャグとか、デタラメドイツ語で熱くなり過ぎて咳き込み、ブタ鼻になるのとか・・・私は、お腹を抱えて笑っていまいましたよ。
ラストの6分を超える演説も有名ですが、当初は演説で終わる予定ではなかったそうですね。
兵士とユダヤ人を含めた民衆たちが手を取って踊るというシーンだったそうです。
チャップリンを記録したカラー映像で見たことがあります。(DVD持ってます。)
チャップリンにしては、重いラストシーンだと思いますし、賛否両論あると思いますが、あの演説は、いつも人を笑わせているチャップリンだからこそ、心に響くんだと思います。