ジェネオン エンタテインメント
GO! GO! L.A. デラックス版


★★★★☆

イギリスのブラッドフォードで葬儀屋を営むリチャード(デイヴィッド・テナント)は、アメリカ人観光客の女性バーバラ(ヴァネッサ・ショウ)に出会い、一目惚れする。

ロサンゼルスからやってきた彼女は、女優の卵でウェイトレスをやっているという。

しかし、リチャードは、肝心の彼女の住所を聞くのを忘れてしまった。

すると、部屋に貼ってある「DEAD MAN」のポスターの中のジョニー・デップが目配せをする。

「マッチを見ろ」と・・・

マッチの裏を見ると「ロサンゼルス"ヤマシロ"」の文字が・・・

リチャードは、仕事も婚約者も捨て、ロサンゼルスへ飛ぶ。

しかし、ロサンゼルスは、田舎者のリチャードにとってカルチャー・ショックの連続。

現地で友達になったギタリストのモス(ヴィンセント・ギャロ)が、部屋や仕事の世話をしてくれ、バーバラともなんとか結婚にこぎつけることができたのだが・・・



L.A.を皮肉った作品らしいですが・・・

ヴィンセント・ギャロってこの映画で初めて拝見したのですが、彼って、すっごいCool!(←彼が映画の中で連発してた言葉を引用してみた。)

特に、レニングラード・カウボーイとセッションしてるところが素敵♪

↑のDVDのジャケットでもヴィンセント・ギャロのほうが前で大きく写ってるし、主役だと思われるかもしれませんが、主役は、後ろに小さく写ってるお兄さん(デイヴィッド・テナント)。

モス(ヴィンセント・ギャロ)は、会ったばかりの英国人に部屋も仕事も世話してくれて、車まで修理してくれて、すっごいいい人なんだけど、治安の悪い地域だったし、何か裏があるんじゃないの~?って疑ってましたが・・・最後までいい人でしたね(^^;ヨカッタ。

主役の英国人リチャードは、バーバラと結婚するまでは、好感が持てた。

でも、バーバラと結婚してからは、ただの嫉妬深い男。

あんな嫉妬深い男、ヤダ。

リチャードが最初ロサンゼルスに着いて、バーバラの働いてる日本料理店「ヤマシロ」に行ったときに、「弁護士サンド」(←どんなサンドや?!)を注文するんだけど、スープかサラダを選べるので、ウェイトレスが「soup or salad?」ってリチャードに聞く。

そしたら、リチャードは、「Super salad?(スーパーサラダ、特別なサラダ?)」と聞き間違う。

こんな簡単な単語ですら、同じ英語を母国語とする人同士でも聞き間違うんだ~ってビックリしました。

(日本人ならあり得る話ですが・・・ちょっとオーバーに描いてるのでしょうか?)


そうそう、それと、忘れてはならないのは、ジョニー・デップ!

Miramax Home Entertainment
Dead Man (1995)

↑のポスターがリチャードの部屋に貼ってあって、何かあるたびにリチャードは、ポスターの中のジョニー・デップに語りかける。

ポスターの中のジョニー・デップは、頷いたり、首をかしげたり。

でも、それだけではない。

あと、何箇所かジョニー・デップ本人が出演しているところがある。(もう十分ネタバレですが、これ以上は、言わないでおこうっと♪)

それ以外に気になった俳優さんは、最初と最後しか出てこないんだけど、葬儀屋役で出てるスティーヴ・ヒューイソン。

彼は、排ガス自殺しようとして助けられたひ弱な男の役で「フル・モンティ 」に出てましたよね。


で、ラストなんですが、ハッピーエンドは、ハッピーエンドだと思うんですが、何かスッキリしない。

英国人男性とアメリカ人女性(アメリカ人女優)が恋に落ちる映画で真っ先に思いつくのは、「ノッティングヒルの恋人 」ですが(ってか、これしか知らない^^;)、それに比べるとずいぶん、ラストは、地味。

ラストが派手だからいいというわけではないかもしれないですが、ラストシーンよりも他のシーンのほうが印象が強すぎて・・・

でもまあ、その他のシーンが面白かったので(ヴィンセント・ギャロとジョニー・デップのおかげ?)、それなりにいい映画だったと思います。