昨日も糖尿病の
勉強会に、いきました。
合併症を防ぐために早めにインスリンうちなさいって感じのやつでした。
私、 今では
合併症を防ぐためにインスリンやめなさい。
なんだけど。(笑)
熊本スタディの
七里先生の、話も紹介されていて。
色々私の糖尿病治療変遷をなつかしみます。
私が医師２年目か３年目で、最初に聞いた
七里先生の講演は、私の中で衝撃的でした。
全面的に信頼していました。
インスリン4回注射がベストという感じの講演です。
現在は、私糖質制限派ですが、
糖質制限第一人者の、発言は尊重し尊敬もしますが。全てを受け入れることはありません。
でも 若いころの私は違いました。
やはり インスピレーション受けやすいんですね。
すべて鵜呑みにしていました。
インスリン4回注射派の
七里先生の講義聞いたあとは、
糖尿病専門病院の医師として、
積極的にインスリン4回注射を勧めようと強く思いました。
ところが 私の
直属の糖尿病専門医、評議委員の、上司も、意外と
一回うちだったり（当時はN注）
二回うちだったりしてるんです。（当時流行していた ３０Rの２回打ち）
なぜ4回にしないのかと、
少し食ってかかった感じもありました。
若くて情熱的な私でした。
今でも覚えてますが、医師として４年目、糖尿病を専門として２年目。
福岡日赤病院糖尿病内科に
勤務していたときです。
おそらく福岡市では、当時ナンバー1の臨床糖尿病を診ている病院です。
そこで糖尿病専門医、一流の糖尿病治療医となるべく私は訓練されていました。
そこで、私が主治医と、なった患者さん。
比較的高齢の患者で
外来でインスリン注射2回うちしているけど
血糖コントロール悪く糖尿病教育入院となりました。
この患者さんに対して
是非インスリン4回うちにしたいと当時思ってました。
大病院では、
糖尿病グループの医師が、全員集まって週1ー2回
治療方針のカンファレンスがあります。
大学病院では、教授の意見が、そのまま通るのですが。
福岡日赤病院では、そうではなかったです。
この患者さんのインスリン回数は、何回がいいかとカンファレンスがあり、私は4回うちを推奨したのですが。
採決では、私以外は、高齢でもあるので1ー2回でいいのではないかとなりました。
大学病院なら、私の意見は認められないんですが
お前が そこまで言うなら それでもいいいよと 言われて。
翌週から 患者さんとその妻を説得して ４回注射にしました。
病室で ３０分くらい 私が説得した記憶があります。
福岡日赤糖尿病グループでは、主治医がそこまで熱く4回うちををしたいなら
それでもいいんじゃないと、
みんなは反対したのに許可してくれていました。
でも その後 実は外来での その患者さんのコントロールはあまりよくありませんでした。
４回打ちにすると 面倒だったり うち忘れたり
そもそも 高齢なので モチベーションも高くなく
今考えたら 失敗でした。
今なら、 インスリン１回うちにして
糖質を控えましょう。 でも 年なので それほどHbA1c 気にしないで いきましょ。
いやむしろインスリンをやめましょうと言うことも、あるかもしれません。
だって 血糖を 正常化するのが 人生ではないので。
っていうと思います。
２７歳から ずっと 糖尿病を 専門としていて
現在 ４６歳
随分 治療法は変わりました。
若干 熱い思いが 下がってきたのは 反省すべき点ですね。
いや逆に2型糖尿病に、インスリン注射なんて不要という熱い思いのほうは強いかな。
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年中無休 糖尿病＆内科診療
もりぞの内科
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