今夏は「異常気象」=史上最高気温や豪雨―「温暖化適応策を」・気象庁検討会 | もりやんブログ

今夏は「異常気象」=史上最高気温や豪雨―「温暖化適応策を」・気象庁検討会

高知県四万十市で全国史上最高の41.0度を観測した今夏(6~8月)の猛暑について、気象庁は2日、異常気象分析検討会を開いた。会長の木本昌秀東京大教授は記者会見で「極端な高温や大雨、少雨を総合すると、(30年に1度の)異常気象だったと言わざるを得ない」と述べた。
今夏の全国平均気温は平年を1.06度上回った。2010年夏に1.64度上回り、1898年の統計開始以来最も高かったのに比べると小幅だが、西日本に限ると1.2度で戦後46年以来の最高。山口、島根、秋田、岩手各県では豪雨となり死者が出る一方、九州南部・奄美地方では7月の降水量が平年の11%で史上最少となった。
木本会長は、インドネシアやフィリピン付近で積乱雲が活発に生じ、偏西風が蛇行したため、大気下層の太平洋高気圧と大気上層のチベット高気圧が強まり、西日本付近で重なったと説明。強い下降気流で雲の発生が抑えられ、晴れが続いた上、空気が圧縮されて気温が上昇した。
インドネシアやフィリピン付近では、海面水温が太平洋西部やインド洋東部に比べて突出して高くなり、積乱雲が盛んに発生。上昇した気流が北方で下降し、二つの高気圧を強めたという。