田中定男さんに、架線集材と水車製材の映像を見ながら当時のお話を伺いました
架線集材・・・皆さんはこの言葉で、どんな事なのか想像つきますでしょうか
簡単に言うと、スキー場のリフトとような物です。
昔...昭和40年代頃まで、東京の森林で行われていた集材方法です。
ワイヤーロープを山の上から下へ空中に張り、そこに木を吊るし下へおろす作業方法です。
下ろされた木は、トラックに積み市場へ運ばれます
もちろん森林には電力が無いので、人の動力と知恵で行われていた
まさにエコな作業方法ですね
残念ながら、今は東京の森林では架線集材は行っておらず
殆どが、切り捨て間伐になっています
ですが、最近では架線集材が見直され森林に車が入る道を作ることが出来ない所などで、
簡易的な架線集材を行っている地域が増えているそうです
続いて、水車製材です
原発の問題で、水の力で発電する水力発電などが注目され、
個人や会社で小水力発電を取入れる方達が増えているそうです。
田中製材所では、昭和46年頃まで製材所横に流れる養沢川に水車を設置し、
水の力を動力に変えて、機械を動かし製材を行っていたそうです
水車と製材機の間に、いくつかの歯車を合わせ回転数を上げ
機械が動かせるまでの力を作り、製材を行っていました
水力をそのまま動力に利用するなんて、とても今の私達には想像できませんね
田中さんは、いつもこんな事を言っています。
「お金が無くても手と頭があれば、何でも出来る。けれど、
今の時代はお金が無いと生きて行けないね。」
とても、考えさせられる深い言葉ですね。
最後に、長谷川さんの木の家が造られるまでのお話を伺いました
木の家の写真を見て、「キレイ!」 「カッコ良い!」なんて言葉が飛び交っていました
木をたくさん使った家は都市の森として、住んでいる人たちの心と体を癒してくれます