薪ストーブ職人が作った森のサウナ | morinostoveのブログ

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森の中の薪ストーブ工房の様子をお伝えしたいと思います。

八ケ岳 森の鍛冶屋 薪ストーブ職人の高橋です。

前回、サウナ小屋を作た動機について述べましたが

少し私自身の過去も含めたサウナのお話です。

 

令和2年(2020年)1月、コロナウイルスが世界を一変させた。

今まで普通とされていた一般生活が普通ではなくなったのだ。

飲食、コンサート、映画館、等々人の行き来が自主的あるいは強制的に途絶えてしまった。

このコロナ騒動はサウナ施設でも例外ではなかった。

私のささやかな楽しみであったサウナに、行けないのだ。

私のサウナ歴は長い・・・

当時19歳だった、北洋船の船員時代にさかのぼる、

地元北海道函館のサウナ「メトス」に先輩漁師に連れられて行ったのが最初だ。

最初はサウナ後のビールがうまい以外何が良くてサウナに入るのか

さっぱり分からなかった。

しかし、ビール飲みたさに回を重ねることで何となくその良さが分かるようになってきた。

漁期も終わるころはすっかりサウナにはまっていた記憶がある。

あれから40年、今もサウナに入り続けている。

海の生活から現在は山の生活になり、ホームサウナは長野県原村の「樅の湯」だ。

標高1200mほどの高原の温泉施設だ。

サウナは100~110度と熱めで、水風呂はおそらく10度前後と冷たい。

近くにはいくつものサウナがあるがここが一番のお気に入りだった。

 

最初は2~3ヶ月もすれば元通りの生活が出来ると思っていたが、一向にその気配はない。

だんだんとサウナのことも気にならなくなり始めた5月頃から、

小型ストーブの問い合わせが増えだしてきた。

この時期になんで?と思いながらも注文もチラホラ入るようになってきた。

そこで、注文主に聞いてみたところサウナ小屋に使うということだった。

いっきに目の前が開けた瞬間だった。「そうか!その手があったか!」。

 

ネットで色々調べて分かったのが、「フィンランド式薪サウナ」

ドンピシャでこれだと確信しました。なぜって?私は薪ストーブ職人だ。

小屋は今まで物置なども入れると10棟ほど作っている。

この時はまだサウナ小屋の断熱や内壁の構造、木材の種類など全く分からなかった。

頭は「フィンランド式薪サウナを作る」だけの思いで

2020年6月から工房敷地内に「森のサウナ」が作りはじめられた。

 

森のサウナ制作動画