愛猫・愛犬との別れ | 犬猫と共に歩く~森の小径~ 

犬猫と共に歩く~森の小径~ 

岡山県倉敷市でちいさな命を救う
活動をしています。犬猫の保護か
ら心と身体のケアをしながらの新
しい家族探しまで。どうかご支援
ご協力よろしくお願いします。 

ミニチュアダックスとのお別れは、
3年間程ペットロスに苦しんだ。
胸が張り裂けんばかりに、
つらくて、つらくて・・・
何も手に付かない日々を
抜け殻のように過ごした。

そんな時、1匹の大きな老犬と出会った。
あぜ道に立つ、1本の木の下に
その犬はいつもうずくまっていた。

たまたま、散歩コースを超えて
足を伸ばしたその先に
彼も又、定位置を離れてやってきた。

濃い茶色で、ミニダックスを飼っていた私には
とっても大きな犬に見えた。
12月の寒い日だった。

ポケットに手を入れると
ドッグフードが入っていた。
彼は警戒心もなくガツガツ食べ
農家の人からバケツのお水を頂き
手ですくってあげると、これもおいしそうに
全部飲んだ。

ガリガリにやせこけ
ヒョロヒョロしながら、
カラスの群れから逃げていた。

心が壊れていた私は
ただ機械的にフードを運んで食べさせていた。

そのうち、遠くからでも
私の足音を聞きつけると
飛んでくるようになった。
何度か私の家までついてきて
年末最後の日から、我が家の住人となり
名前を ロッキー とつけた。

薄汚れたその老犬は、毎日栄養をつけ
散歩し名前を覚え
みるみる変わっていき
べつの犬のように変貌した。

我が家で暮らした5年間のうち
3年目にのどに腫瘍ができ、
レントゲンを撮ると、
すでに片肺は沢山の癌に侵され
機能していなかった。

医師からはもう入院しても打つ手がなく
自宅で好きなようにさせてあげた方が…
と宣告された。

私が病室に行くと、
ロッキーは身体をのけぞらせて
すがりついてきた。

「ロッキー、お家に帰ろうね」
両手で抱き上げ車に乗せた。
お正月が危ないと思ったが
それから2年間、
ロッキーは頑張って生きた!!!

仕事に行く前に腹部を圧迫して
尿を押し出し、仕事から帰ると
いつもの散歩コースを ねこ車に乗せて歩いた。

なのに最後の時、
私は出掛けていた。

帰宅すると、
ロッキーは一人旅立っていた。
私は泣きながらロッキーの名を呼び
身体をゆすりつづけたが、どんなにしても
目をあけることはなかった。

激しい後悔にさいなまれ2~3日が過ぎ
帰宅してロッキーの部屋に向かう

今まで私の帰りをひたすら待ちつずけていた
ロッキーの姿はない。
どこにも・・・
息をして自分を待っていてくれる存在のある
ということが、どんなに生きる支えになっていたか
ということを全身で思い知らされた。

ロッキー
 ロッキー
  ロッキー!!!
日を追うごとにさびしさは増し
呼び声も大きくなっていった。


今はなき倉敷チボリ公園とドイツの森の写真です
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