夫婦天端(みょうとてんば) | 石橋探偵のブログ

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石橋はコンクリート橋に建て替えられているのが現状です。しかも道標や石灯篭などが文化財指定されているのに、構造が複雑で建造物として価値のある石橋は文化財に指定されにくいのが現実です。ふるさとの石橋を守りましょう。

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 『夫婦天端』とは、演歌の新曲のタイトルではありません。天端とは、積み上げた石積みの上部をいいます。そして、京都府亀岡市に琵琶湖疏水を設計した、田辺朔郎が設計したといわれる『王子橋』に『夫婦天端』が使われています。輪石と壁石が『夫婦天端』で一体化されていることは非常に珍しいことです。見ての通り、輪石と五角形の真ん中が分けられている『夫婦天端』は、交互に色の違う石がバランスよく組まれています。全体ばかりみないで、この絶妙な芸術も見ていただきたいものです。『王子橋』は明治17年(1884年)架橋、長さ28.4m、幅6.2mあります。土木学会の選奨土木遺産にも選ばれていて、町おこしで少しづつ見学者も増えているそうです。

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$石橋探偵のブログ-親柱説明板地元住民による説明板