ミポリンその後 Vol.2「甲賀-伊賀・忍者の里強行軍☆」 | 旅ログ~とある京都フミンの奇妙なおでかけ☆

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とあるフミンの「おでかけ」にまつわる四方山噺☆

さて「大鳥居」で無為に時間を過ごしてしまったと思っていたら、実は渦中の政治問題「八ツ場 ( やんば ) ダム建設中止問題」などの公共工事見直しに関連する現場を垣間見てしまったという、その後です。


八ッ場ダム♡
やんばだむ!


この時点でまだ午後4時くらいだったでしょうか。本ブログ更新時の10月ならばもう辺りは暗くなり始める頃なんですが、この時は8月中旬。まだまだ日が暮れるには時間があります。日が暮れるまでの2~3時間の間に、滅多には来ない滋賀県と三重県奥地の名所、「タヌキの置物」で有名な信楽町と、松尾芭蕉と「忍者の里」でおなじみ伊賀市を見ていこうという考えだったのです。


うる星やつら12巻より
高橋留美子 作「うる星やつら」12巻より


当初の計画としては、ミホミュージアムを見終わって大鳥居を見物した後、バスに乗って大鳥居から信楽町へ。信楽町を見物し終えてから信楽高原鉄道に乗ってJR貴生川 ( きぶがわ ) 駅、貴生川からJR草津線で三重県伊賀市の柘植 ( つげ ) 駅まで行って、そこでJR関西本線に乗り換えて伊賀市の中心部・JR伊賀上野駅に到着、という計画だったのですが。


なにぶん鉄道利用者の少ない地方都市から地方都市への移動なので、急行はおろか直通便も無いので、普通列車の乗り継ぎにつぐ乗り継ぎに加え、列車の待ち時間もあるので大変に時間ロスの多い行程なんであります。とりあえずは大鳥居で1時間ほど無為の時間を過ごした後、いちばん最寄りの町である信楽町へとバスで参ります。


バスに揺られて田舎道を約20分、信楽の町へ到着したのですが…


信楽町-Mapple HP より
信楽町-Mapple HP より


陶芸の町としてけっこう全国的に有名な場所なので、何か面白いものでもあるといいな☆と思って来たのですが、信楽焼の狸が大小ずらっと並んだ工房がいくつもある以外は、これといって見るべきものの無い地方都市でした。ただ下の画像のような趣味の方々にとってはまさに「パラダイス…♡」のような場所なのでしょうが…


うる星やつら12巻より
高橋留美子 作「うる星やつら」12巻より


とりあえずここも地方都市という事で電車の待ち時間が長いので、これといって見る物も無い信楽の町をぶらぶらと歩きながら約40分ほど時間を潰し、ここ関西地方では18年前の事故の記憶も生々しい、信楽高原鉄道に乗ってJR貴生川駅へと向かいます。


信楽高原鉄道慰霊碑
事故慰霊碑 Wikipedia より「犠牲者の霊が写っている…とでも、いうのだろうか。」


さて電車に揺られる事23分。貴生川駅へと到着したのですが、これこそホントに何もない所でした。


JR貴生川駅- 公式HPより
JR貴生川駅- 公式HPより


あぁ、でもそんな事言ったら地元住民の人たちに悪いですかね…(^_^;)。でもまあ静かな田舎町ではあるのですが、次の電車までの待ち時間が20分弱しか無かったので、あまり駅から遠く離れる事が出来なかったので散策が十分に出来なかったという事情あるんですが…。でももう貴生川に到着した時点でもう夕方5時半を過ぎていたので、あたりはもう大分暮れかけていました。まだこれからJRに乗って柘植という駅で電車を乗り換えて、最終目的地の伊賀上野駅まで行かなければならないのです…。


113系(草津線)
113系(草津線) Wikipedia より


とりあえず電車が来てしまったので乗ってしまいましょう( ̄ー ̄;)。この電車に乗って柘植という駅で乗り換えれば、あとは最終目的地の伊賀上野です。


ねじ式(小学館文庫版より)
「つげ」といえば「義春」?! (ねじ式・小学館文庫版より)


電車が来る頃には陽はだいぶ陰っておりました。なにぶんもう午後の6時頃だったもので、いくら夏の8月といえどもさすがに辺りは暗くなって参ります。


Twilightworld
"Twilightworld" picture from "Pixdaus"


柘植に到着した頃にはもう午後の6時半頃でした。しかしまださらに伊賀上野行きの電車を待たなければなりません。柘植駅で電車を待つ事約30分、伊賀上野行きの電車が到着いたしました。時間はすでに午後7時過ぎ。陽はほぼ暮れかけています。


さらに列車に揺られる事約30分、ようやく伊賀上野に到着した時はすっかり夜になっておりました。


イメージ画像(伊賀市ではありません)
※イメージ画像(伊賀市ではありません)


…え~、画像は京都市内で撮影したイメージなので、実際の伊賀上野駅前とは全く異なるんですが…。とりあえず到着した午後7時半過ぎには、こんな感じでとっぷり日が暮れて、駅前のロータリーには客待ちのタクシーが数台…という状況でした。いちおう訪問する予定をしていた「松尾芭蕉居宅跡」とか「伊賀忍者屋敷」なんかはその時点でとっくに閉まっていたのですが、それでも何か他にあるだろうと、駅前から伸びる道を町の中心部に向かって歩いて伊賀市内中心部まで歩いてみたのですが…


イメージ画像(伊賀市ではありません)
※イメージ画像(伊賀市ではありません)


まだ宵の口だというのに、市内の商店はことごとく閉まっていたんですなこれが。せっかくだから晩ごはんでも食べていこうかとも考えたのですが、ごはん時だというのに飲食店もことごとく閉まっているのです。地方の小都市なんかに行くと、夕方過ぎると商店がことごとく閉まって町がしぃ~んと、ゴーストタウンのように静まり返るという話をたまに聞くんですが、この時のこれがまさにその事なんでしょう。


…しかしそんな中、伊賀市の中心部から少し離れたJR伊賀上野駅の近くに、なぜかポルトガル語で書かれた看板の掛かったスーパーらしき商店が営業しておりまして…


イメージ画像(京都市内のブラジル料理店)
※イメージ画像(京都市内のブラジル料理店)


入ってみると何とブラジル産の食品・雑貨を専門に扱うスーパーでした。私はブラジル好きなので、店内を色々と見てみたのですが、どうにもブラジル好きの日本人相手にブラジル関連グッズを売るような、お土産屋みたいなものでなく、実際に現地の人が食材に使うようなゴツい鶏肉の固まりや、パッケージがポルトガル語で書かれたお菓子やら、現地ブラジルのものと思われるポルトガル語の雑誌なんかが置いてあって、どうもブラジル人のみを相手とするような店舗であるようなのです。


静岡県や愛知県といった自動車産業の盛んな場所であれば、日系のブラジル人の人たちが多いのでこういった商売は成り立つんでしょうが、この三重県の奥地の伊賀市とブラジルというのが全く結びつかないので、一体これは…と思っていたら、店の前に車が止まってその中から南米系かとおぼしき外国人がわらわらと降りて来て、店内に入って来て商品を物色し始めました。


イメージ画像(京都市内のブラジル料理店)
※イメージ画像(京都市内のブラジル料理店)


どうもここは伊賀市在住のブラジル人たちの御用達のスーパーのようです。あとで調べてわかった事なのですが、伊賀市は製造業が盛んな町で、かなりの数の南米出身者 ( ブラジル・ペルー人 ) が在住しているんだそうです。恐らくトヨタの本拠地・愛知県に近いという地の利を生かして、自動車関連の工場が多いのではないかと思われるのですが。


そうこうしている内にも次から次へと車がやって来ては、南米出身者とおぼしき買い物客がぞろぞろやって来ます。南米好きな私としてはゆっくり買い物をしたかったのですが、京都へ帰る電車の時間もあるので、買い物もそこそこに伊賀上野駅まで戻りました。


伊賀上野駅からJR関西本線の京都方面行きの列車に乗って、一旦相楽郡加茂町の加茂駅で乗り換え。そこからほんのひと駅の距離の木津町の木津駅まで移動して、そこからようやく京都駅行きのJR奈良線の列車に乗って60分もすれば、その日の出発地点の京都駅まで帰れるのですが、なぜか運悪くまたしても「人身事故で列車の出発が遅れます」との車内アナウンスが ( ̄□ ̄;)!…一体どこまでツイてないのか?!。


そして約30分の後、ようやく列車は出発。京都駅まで辿り着いたのは午後11時頃だったかと思います。しかしまだ自宅までには地下鉄と徒歩とであと30分ぐらいはかかります。「2008年8月のいちばん長かった日」が終わったのは午前12時近くの事でした。我ながらおつかれさまでした(*´Д`)=з。