こんにちは、神社伝書びと 守本です。

 

今回の記事は揖宿神社のご紹介の予定

でしたが、実はここから先は、

男性というテーマからは離れてしまいます。

そういうこともあって、

鹿児島旅からは外れますが

ちょっと違う神社のエピソードを挟みたい

と思います。

 

福岡県久留米市にある須佐能袁神社に

立ち寄ったときのこと。

それは、鹿児島旅の1か月後でした。

 

須佐能袁(すさのお)神社

 

須佐能袁神社の創建は、建久八年(1197年)で

竹井城主草野太郎永平が京都の八坂神社より

勧請したのがご由緒で、草野家代々の守護神

としてお祀りされてきました。

のちに豊臣秀吉の九州平定の折に

草野家が滅亡したあとも

草野町民によって氏神として

大切に守られてきたということです。

 

この日は薄曇りでした。

美しい鳥居は

扁額が龍のデザインなんですよ。

 

いつ来ても、緑が深いです。

ここの楼門は彫刻がとても美しくて

県の指定文化財なんですが、

鳥居ごしではその姿がよく見えません。

 

 

過去の記事では晴れた日の

美しい楼門をご紹介しています。

 

 

楼門を越えると正面に本殿があります。

 

もちろん、御祭神はスサノオさまです。

スサノオさま、男の役割について、、、

 

男の役割であるか

それはもちろん

女を守ることだ

女を守ることは命をつなぐこと

それは男が自分の命を託すことに

他ならない

 

と、ここからは

いかに女が美しくて、愛しくて

命をかけてでも守るべき存在か

ということを、楽しそうに

お話されはじめました。

 

いや、お尋ねしているのはそうではなく

・・・・あせるあせる

男らしさの塊のようなスサノオさまに

この質問をしたのがいけなかった??

と思い始めていたら、横から

,

スサノオさま

この者が聞いているのは、

そういうことではないと思いますよ

 

と声がしました。

 

 

声は本殿に向かって右側の

お社から聞こえました。

 

 

末社の粟島社です。

ここの御祭神が助け舟を出してくださいました。

そう、少名毘古那(スクナヒコナ)神さま

です。

 

あなたが知りたいのは、

これからの人の成長において

男というものがどういう役割をもって

いるのかということですか

 

はい、そのとおりです。

 

男は肉体的に剛健で力がありますね

たしかにスサノオさまの言う通り

強いものとして弱いものを守る、と

いう役割はあります

 

しかし、何事にも二つの面があります

男は開拓を担う力を持つ一方で

心はとても繊細で、内面に向かって

深く潜っていく探求心があります

女は循環を担う力をもちますが

心はとても豪胆で、答えを求めて

外に問いかける勇気があります

外側と内面が反転しているのですね

男と女も反転しているということです

 

もちろん、

エネルギーの違いをわかりやすく

説明したのであって、実際の男と女に

明確な境界線があるわけではありません

肉体も心も、その境目はあいまいで

どちらかに固定した表現を取りなさい

と勧めているわけでもありません

 

ただ、女が精神的な問いに関して

積極的に学びに行くことが多いのは

答えを導くために、他者との交わりを

必要とする傾向があるからであって

男が学びに行くことが少なく見えるのは

問いや答えに無関心だからではなく

一人で学び、一人で答えを導く傾向が

あるからです 

過程までもが学びなのですね

精神世界において講師となる人に

男が多いのもまた事実なのです

 

そうやって異なる個性がお互いの学びを

混じらせることで、お互いが成長し

人という存在が成長するということです

ですから、あなたの問いへの答えは

人の成長においては

男に女にも役割があるということです

 

 

まさかのスサノオさまのリアクション

でしたが、スサノオさまがクシナダヒメ

さまを溺愛されていることを念頭に

私がもう少し丁寧な質問をしなくては

いけなかったのだと思います泣き笑い

そして、この命かけて愛する人を守る

というあり方にも、今の私たちには

学びであると思います。

 

私たちの恋愛においての愛は、

命懸けで生き抜いていた時代よりも

ふんわりとしていて、

友達とどっちが大切か、

仕事とどっちが大切か、

そうやって天秤にかけられるものに

なってしまっていますが、

男と女の愛の形は、それとは違う

とても強い結びつきであるのが

きっと本来の形なのかもしれません。

守本には縁がないですが…笑い泣き

 

スクナヒコナさまのお話は、

一義的には男と女の役割についてですが

異なって見えるものも、本当は

分離しているのではなくて

合わせ鏡のように存在していて

関わりあって、影響しあって

存在の意味をなしているのだ、

ということを教えてくださっているのかな

と思ったのでした。

 

楼門の見事な彫刻です。

 

ここの神社は社務所がないのですが

書き置きの御朱印をいただけます。

例によって日付を自分で書くのは

できていませんがあせる

 

 

草野町の街並みです。

耳納山麓の静かな住宅街なのですが

ここにこんなに立派な神社があるのは

草野氏が紡いだ歴史の証なのですね。

 

 

本当はこの記事であと一つ神社での

エピソードを書きたかったのですが、

長くなりましたので、またそのうちに。

 

次回は鹿児島旅に戻り

指宿神社のご紹介です♡

 

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