家族旅行にいきました。

といっても1週間前のことですが。

 

 

 

 

 

小田急線本厚木駅からバスで20分ほどの、飯山温泉元湯旅館。

 

 

 

広縁から渓流が見えます。

 

 

 

 

 

部屋でお茶を飲み、うん、いい景色だ…なんてくつろいでいたら・・・。

あれあれ!

まじで!?

 

 

対岸に野生の鹿、発見!

 

 

 

 

興奮して大騒ぎをしたら、鹿はぴょ~ん、ぴょ~~ん、と川の上流に駆け去りました。

胴のあたりに白い斑が入ったバンビでしたよ。

 

 

「なんか、よかったね!」

と家族でひとしきり盛り上がり、宿の周辺を散歩したあとに、思い思いにくつろぐひととき。

 

何を思ったか、広縁のテーブルの上にあった備えつけ(?) の 『古事記』を、朗々と読み始めた娘。

私が使えない鼻濁音をこれ見よがしに発音してさ。

「あー、うるさいかもよ。もう」 と、その場を離れたわたくし。

 

 

その一瞬のスキを突くように

「タヌキ!」

「狸だっ!」

と父娘の叫び声。

 

なんですとー、たぬきとな?

 

駆けつけたときはすでに姿は見えず。

無念。

 

 

家族の証言によると、縁側のすぐ脇をわりにゆったりとした様子で狸が通りすぎて行ったという。

↓   ↓    ↓

 

     

 

 

古事記の音読に惹かれてきたわけじゃないよね、狸さん。

娘よ、今いちど 読んでみよ。

こないか、やっぱり。

 

 

 

 

全国トップレベルだという強アルカリの温泉に入り、解禁になったばかりの鮎を食べ。

 

 

 

 

 

また温泉につかり。

 

 

お布団に入ったら、せせらぎの音に負けないほどのカジカの声が響きわたる。

 

鹿も狸も鮎も素敵だったけれど、いちばんうれしかったのは温泉のあとにカジカの声を聞きながら眠れたことでした。

 

 

もし、いつかこの宿に泊まる機会があったら、ぜひ渓流に向いた広縁で古事記を音読してみてください。運がよければ、野生の動物がやってくるかもしれませんよ。