森のいろ

森のいろ

色・こころ、時々うさぎ














since 2015.1.25





小さな稲荷神社


椋の木


そのお膝元にて。



子供の頃、家にあった

おさがりのおさがりの童話


ニヒルな哀愁がなんとも言えず

また

長新太さんの絵を

好きになったきっかけでもある

思い出の1冊です。



キー子はひとり


親もなければ、

きょうだいもない。

家もなければ、

しんせきもない。

学校へもいかないし、

ともだちもいない。


冒頭からひとりで

警察官と対峙し、

ピストルと千円を奪い

逃げる


強盗のおじいさんと

やりあう


ねずみ色の男の

腕をちぎる

(夢を見た?)


同い年くらいの

男の子に出逢う

失望する



くつみがきになって

得た千円で

タクシーにのり

ホテルへ行く

ひともんちゃくして

外人のおばあさんから

親切な声がけをもらうも


またひとり


屋台のおじさんに

出逢ったあと



ピストルを自分に向ける



親子にひと晩とめてもらって

朝ごはんを食べる


ほしいのは

過去じゃない

そうよ、未来だわ

と言う



海を見に行く


そして



松林のむこうの

鉄筋コンクリートの

かべがまっ白の、

りっぱな家を指す


お手伝いさんになって

お菊さんに世話になるけれど


またひとりになって

ピストルも無くして


のち


ツキ子と出逢って

あんみつを食べる


しょぼしょぼの

おじいさんと会話もしたけれど


またひとり


ヒッチハイクで

おおきな

おおきな

トラックに乗り込む未来


これからも

ずっとひとりで

生きていかなければならない

ちゃんと見ていかなくてはならないのだ



私は今

この本に出てきたような

白い鉄筋コンクリートの家に

住んでいます

1971年発刊以前の建築の。


長さんが描かれた

建物への憧れ

大凡それが叶った、

幸せなこと


書き連ねたキー子の“今”は

ヘビーに思えるけれど


寄りかからない

賢いキー子に

これからまた巡り来る運


掴んだり手放したり

どんな未来を描いていくのか

空想は広がります。

大きな地震が頻発していて

恐ろしい


火も水も起し

多くをなぎ倒しさらい

奪ってしまう


昨夜の地震

地域のみなさま

お見舞い申し上げます。



日曜


数年振りに

撮ってもらった写真

己の生気のなさ

覇気のなさに嘆いた帰り途


道すがらずっと気になっていた

ボケ封じの幟がはためく

竹林を抜けて


天香久山裾野に鎮座する

御厨子神社を訪れました。



薮を抜け




鳥居をくぐるとお社


夫が

割れた石がある、

と声をあげて



近づくと

形の綺麗な巨石


ふ、と

触れさせてもらうと

軽くなったような感じ。


夜、

神社について

よくよく調べたら 


その御祭神は

根析神(根裂神)


根を裂く威力のある神で、

生気を授ける神であると。


巨石には

石析神(いわさく)が宿って

おわすそう。


通称“月輪石”


どこにあるのか

と思っていた

それがまさに

そうであったのでした。


導きとは

こういう状況を指すのでしょうか






草苺の白い花

咲いた


クリスマスローズの

新芽や


シロツメクサの花

カラスノエンドウも


春はかわいいな




茎にトゲ

紫蘇の葉のような感じもあって

薔薇みたいな蕾


…なんだろう


クサイチゴだと分かったのは、

万葉の森で

同じものが先に

花咲かせているのを見つけて


この庭にも

鳥や風が

運んできてくれていたんだと



とある所で



ふてほどバス!?


ドラマ見てました。

昭和を知る者として、

あるある大爆笑


俳優さん方

色香を感じるいいお芝居だったなぁ。


…私ときどき

未来と今を行きつ

戻りつしてる感覚ありまして。


クドカンさんの世界観

楽しませてもらいました。


2054年、て

生きているのかな





庭に

氷の妖精がやってきました


正式名はリバノチカ

トルコなど中東が原産のようです


御杖の道の駅で

たったひとつ

小さな青い光を放っている

ように見えて


球根ゾーンに

仲間入りです


先日は、お隣さんから

ドウダンツツジを2株いただいて

和ゾーンに


榎の木の辺りは

なるべく手を加えない

精霊ゾーン


春の庭は

新しい息吹がいっばいです。