しかし、人事マネジメントのすべてにおいて好き嫌いを排除するということはできませんし、そもそも職場から好き嫌いの概念をなくしていくことは、必ずしも生産性の向上につながらないのではないか、と以前から考えています。
好き嫌いで人事/松井 道夫
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一人だけで仕事が完結する一部の職種を除いて、【人に好かれる(尊敬される・認められるも含む)】ことは、いい仕事をしていく上でとても大切なことです。伊達直人(タイガーマスク)の幼少期のように「強ければそれでいいんだ」「力さえあればいいんだ」という考え方は、組織では通用しません。
また、実際に「一緒に仕事をしたいと思えるかどうか」が採用基準の一つになったり、異動・配置においては相性や人間関係が考慮されたりするわけですから、「人に好かれること」の重要性をもっと前面に出してもいいのではないか・・・・・という考え方です。
もちろん、評価の段階で、上司が好き嫌いによって評価を甘くしたり辛くしたりということは認められませんし、「好き嫌いを中心にマネジメントをしてよい」ということでもありません。
ただ、あまりにも「評価の客観性」にこだわって、「主観的なのは悪いこと」と考えることは決して正しい方向性ではないと思いますので、一度観点を大きく変えてみることも必要なのではないか、と考える次第です。
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