M 6-4 E 福浦和也に見る打率.400の夢 | スポーツ新聞よりDEEPなスポーツブログ

スポーツ新聞よりDEEPなスポーツブログ

目標は【スポーツ新聞の記事よりも深くスポーツを見ること】。結果の裏にある背景を想像することで、スポーツを見る楽しみは無限に広がって行きます。スポーツ紙のサイトを見る方に、一緒にこのブログを開いてもらえるよう、頑張ります。

4月9日現在…
打率.457
得点圏打率.833
出塁率.537


本日の成績 4打数4安打1四球


不調のマリーンズにあって
一人異次元の世界に身を置くバッターがいます。


福浦和也


イチローがアメリカに渡った年に首位打者を獲得し、
その後5年連続で打率3割をキープしている選手です
(5年連続打率3割は両リーグを通じて一人だけ)。


元々バットコントロールは球界屈指のものがありましたが、
昨年の日本シリーズ以降、
もう一つ上のレベルに達した感があります。


打率.457はもの凄い数字ですが、
更にその内容は驚くべきものです。


なにしろ際どいボールや
ウイニングショットは全てファウルでカット、


10球以上粘ることもざらです。


そして根負けしたピッチャーが少し甘いコースに投げると、
高い確率でヒットになります。



印象に残っているのは、
昨年の日本シリーズ第1戦
タイガーズのピッチャー橋本を相手に打ったヒットです。


追い込まれた後に、
ウイニングショットのフォークを続けてファウルでカット
(良いコースに来ていて並のバッターでしたら三振するボールです)、


そして、タイガースバッテリーは
フォークのスピードに目が慣れただろうと思い、
ストレートを投げたところセンター前にクリーンヒットです。


僕はこの試合を生で見ていたのですが、
恐ろしいバッターだと思いました。


↑の配球で当たり前のようにセンター前に飛ばされたら、
ピッチャーとしては完全にお手上げです。



そのバッティング内容は今シーズンも持続しています。


今「ヒットを打つ」ことだけに関して言えば、
イチローをも凌駕していると思います。


そのボールをカットする技術、ミートする技術は、
一見する価値が必ずあります。
尋常ではありません。ヒットの神様ですよ、ほんと。

バップ
BUILDING OUR DREAM ! 2005 千葉ロッテマリーンズ激闘録