読みたい本がたくさんありすぎて時間が足りない。

 そんなぼっちによるぼっちのための感想。

 

 

 縞田理理 霧の日にはラノンが視える 誰がための祈り

  新しく同盟にやってきた男はランダルと因縁があるご様子。

 

 シリーズ復活ということでとても嬉しい!

 今回の物語を読んでみると、前回の話(100号記念掲載)はちゃんとラノンを知らない人も楽しめるようになっていたんだなぁと読んでいて思いました。

 元々ラノンを知っているから気付かなかったけど、前回の話、わりと情報量おさえられてましたね。今回の話を読んで「あ、そうだった、ラノンってこうだった」と思いました。

 また読み返したくなるー!

 

 ランダルは元々言葉が少なかったり、言い方が悪かったりで誤解されてそうなイメージを持ってましたが、あえて誤解させておくという手も使っていやがるわけですね。

 恋愛して調子狂えばいいのに! (願望)

 今後のリアムとの関係が気になります。

 

 和泉統子 女王陛下は狼さんに食べられたい!

  レナは子供の頃から自分のそばにいてくれたカーイが好きなのに、カーイはレナの婚約者候補を集めてきた。ひどい。

 

 個室を与えろという時点で察し! 

 というか、読み始める前に表紙を見て「さて、今回はどの人が男装(または女装)なんです? と思いますし、読んでいて「この人…?」と疑いますよね。仕方ないですよね。

 でも今のところ物語の中にひとりしかいないから大丈夫だ。

 別に何人も出てくること期待してない! (してる)

 

 しかし今回の物語、申し訳ないことに主人公の恋愛より、母親が気になって仕方がない。この人本当に何も考えてないの? カーイのこと嫌いなの? 手の平の上で踊らせてない?  と疑ってしまう。

 

 あと、ジェスはもう一声欲しいな、と思うのは、まだ一話だからだろうか。

 

 嬉野君 弾丸のデラシネ 

  翡翠が知り合った紳士の知り合いからボディガードの依頼。

 

 翡翠、思っていたより大変な過去だった。琥珀との出会いも読みたいんですけど。

 そして他の二人はともかく、翡翠はどう頑張っても芸術家は無理だと思う。

 あと翡翠って、優しいけど、ちょっと小物感ありますね……笑

 

 恨みではなく自分の人生のために邪魔になったものを殺す、というのはあまり好きになれないかな。そういう生き方を認めるのもうーんと思う。

 ジェレミーのバカさ加減には呆れましたが。

 この三兄弟、今後大丈夫なのかな。父親の遺産ついでもすぐダメになりそう。

 

 糸森環 カンパネルラの恋路の果てに

  店に持ち込まれたふたつの椅子。何やら出るご様子。

 

 男のロマンってあまり女性には理解しがたい。仕方ない。

 けれど、この鉄道の熱弁、物語に必要なの…? 

 杏ちゃんが押しに弱いのは分かりました。しかし高校生らしさがだんだんなくなってきている気がする。お客様に対して誰にも教えてもらってないのに大人な対応ができるってすごいな。

 そして店の男どもはもっと大人になって欲しい。

 

 今まで霊障と言いつつもハッキリとしたものは出てこなかったのに、今回は大分積極的な感じですね。今回は解決するのかな。

 今まで全く解決していない様が個人的に「何がしたいんだ」と思っていたのですが、解決していないおかげで助けてもらっている感じ? 

 

 ヴィクトールさんはさっさと杏ちゃんに惚れてしまえばいいのにと思います。

 

 河上朔 声を聞かせて

  サリと力を入れ替えられてしまったラルフはサリの家を訪ねる。

 

 てっきり「あの時の魔物を探しに仲の悪いふたりで旅に出る!」という展開になると思っていたけど、ラルフさん思っていたよりショックを受けていた。

 サリを信用しているのに人間とは思っていないのがなぁ。でもこれから変わっていきそう。

 でも全く精霊の声聞こうとしないんだよねー。

 精霊に対しての偏見が多すぎるよねー。

 

 しかしラルフさん、一から丁寧に説明すれば、同調はしてくれないけど理解はしてくれそうである。優秀だから。

 前話ではなんか嫌な奴だったのに、本人視点になるとそうでもないのだった。

 「痛い目みればいいのに」と思っていたけど、ちょっと応援したい展開。

 

 でもなぁ、これ多分、精霊使いのことを理解したら元に戻った時浮いちゃう感じだよねぇ。

 理解するのが最も正しい在り方なんだけど、世間一般的にはそうじゃないから…苦労しそう。でも性格的に気にしなそうな感じは……ないかな…?

 

 越田うめ ティシクリクスの森の魔女

  魔女とゆかいな仲間たち。

 

 自分が連れてきたのに嫉妬する猫。可愛い。

 色々住む者たちが増えてきても、自分が一番で会ってほしいわけですね。ウフフ。

 すごく綺麗にまとまってて読みやすい物語になってますけど、続きとか無いんですかね。

 

 友人、すごく心配なんだが。

 

 あと老婆の魔女って物静かなイメージあったけど、この魔女さん元気ですね。

 

 春奈恵 作家令嬢は舞踏会でロマンスを綴る

  舞踏会で王子に痛い目見せようと思ったけど、陰謀を察知したので守ることにしました。

 

 エマヌエル王子、もっと悪い奴かと思っていたけどそうでもなかった。

 悪い奴じゃないと分かるとリザと結婚して尻に敷かれて欲しいと思う気持ちもある。キャンキャン文句言うけど結局従う的な。でも愛すべきバカになるには女癖悪いなぁ。

 

 アニアに何か秘密があるんだろうなと思っていたけど、思ったよりスッキリしない。

 これ、小説家になろうに掲載されてたら転生令嬢だったやつだ。とか思いました。

 スッキリしないのでなんかもうちょっと続きを書いていただきたい。

 王太子ももっとデレて欲しい。なんか行き違いとか片思いとかしてほしい。笑

 

 この王国、国王もしっかりと抜け目なくて、王太子も隙が無くて、王女も聡明って、最強なんじゃないですかね。

 頑張れば隣国と仲良くなれるんじゃないの? ダメなの? と思いました。

 

 ところでこの物語、挿絵いいですよね。

 王太子とアニナの体格差萌えるー!

 

 

 以上、感想でした。