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卑怯に曇った空に意味ありげに隠れた月を眺めながら(あるいは、憎みながら)、色んなことを思い出していた
だって、今は、色んなことを思い出さずにはいられない条件が揃いすぎているから
かつて、この場所にいた時に抱いた思いだとか
連想される憎しみだとか
もう交わることのない人だとか
繰り返してきた過ちの数々だとか
結局、自分は、何も得ずに、この人生という名の茶番に付き合っていくしかないのか、と落胆する
わかった、わかったから、何も言うな