2006年8月5日(土) Saints対Devils@新小岩私学事業団野球場 試合レポート | MLSオフィシャルブログ

2006年8月5日(土) Saints対Devils@新小岩私学事業団野球場 試合レポート

Saints快勝!そつない試合運びで、今シーズンDevils戦負けなしの6連勝!


Team 1 2 3 4 5 6 7   R
Devils 0 0 0 1 0 0 0   1
Saints 4 0 3 2 1 2 X   12

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日中グランドを容赦なく照らし続けた夏の太陽が沈み、グランドの照明にライトが灯る。ベンチ前の選手達の火照った頬に心地よい風が吹きぬける。そして、バックスクリーン後方に、ムーンライトリーグよろしく大きな月が浮かび上がると、まるでこの試合のプレーボールを合図するかのごとく、第31回江戸川花火大会の豪快な花火が、三塁側後方の上空に打ちあがった夜7時すぎ、Saints 対Devils 6回戦の火ぶたが、きって落とされたのであった。


さて、Devilsの先行で試合開始。Saintsのマウンドには、日中の綱島ボブルヘッズとの対外試合で主審を務めるなど裏方でも活躍のエース志村が登場。1,2回のDevilsの攻撃をいずれも三者凡退に仕留める上々の立ち上がりを見せる。


一方、Saintsは、1回裏、1番矢橋の野撰による出塁を足がかりに、4番大塚のヒットで、2アウトながら2,3塁のチャンスを作る。そして、独特のフォームの5番 関が、巴戦3戦目の疲れからか、打席上で股関節付近の筋肉をつりながらも四球をしっかり選び、すべての塁上をランナーで埋めると、目下打撃絶好調のアーチスト堀江が、江戸川の花火に負けじと右中間にライナーの放物線を描くと、自らも一気にホームまで生還し、いきなり4点を先制!


更に、Saintsは、3回にも、先日の試合で足の親指を骨折したEH山本が、気迫のレフト前ヒットを放つと、2番山田もヒットで続き、1アウト1,3塁の追加点のチャンスを作る。ここで3番近江が俊足を生かす内野安打で1点追加。そして、尚も1,2塁にランナーを残し、主砲大塚がレフト線に強烈なヒットを放つと、2塁走者に続き、Devilsの連携守備のほんの一瞬の間をついて、なんと一塁走者の近江が、一気にホームを駆け抜けるナイスラン!まるで、昭和の名勝負「西武ライオンズv.s読売ジャイアンツ」の日本シリーズで、辻選手(ライオンズ)が見せたあの好走塁を彷彿とさせる鮮やかなプレーで、この回3点を追加して、序盤7-0とSaintsがリードを広げる展開となる。


ここまでSaints志村の前に、木下、伊藤のヒット2本に抑えられていたDevilsだったが、4回はリードオフマン1番 東からの好打順。その東が、じっくりボールを選び、四球で出塁すると、佐藤(光)がライト前ヒットで繋ぐなどして、1アウト1,3塁のチャンス到来!ここで日中の対外試合でも、いい当たりを飛ばしていた4番喜多が、ショート横を抜くヒットを放ち、1点を返して反撃する。そして、尚も1,2塁にランナーをおき、打席に入った5番小川の打球は、強烈なライナーとなりセンター方向へ!この試合Devils初の長打になると思われたその時、Saintsセンター関が、ボール落下点へ最短距離で疾走して視界に現れ、これをナイスキャッチ!鉄壁の守備でDevilsの反撃を最小1点に食い止める。


ここからSaintsは、取られたらすぐ取り返すという、そつの無い試合運びを展開する。4回は、7番西村がヒットで出塁すると、9番西咲もするどい当たりを飛ばし、Devilsの外野陣の野撰もからんで一気にホームを陥れ2点を追加すると、5,6回も、この試合猛打賞となる大塚のヒット、関のタイムリー、また矢橋の技ありレフト線へのランニングホームランなどで着々と追加点を奪い、終わってみれば、12-1でSaintsの快勝という幕切れとなった。


Devilsも1,2回を除き、東、佐藤(光)、木下などのヒットで、毎回の様に得点圏にランナーを進めてチャンスを作り出すものの、Saintsの好守備にも阻まれ、あと一本が続かず、散発7安打の1点止まり。満塁ランニングホームランや好走塁などで効果的に得点をあげたSaintsとは対照的な結果に終わってしまった。


Saintsの良い面が多く出たこの試合。これでSaintsは今シーズンDevils戦負けなしの6連勝!またエース志村も1失点完投で、無傷の8連勝を達成した。


(文:Knights#4ウンパット町田)