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今日はなんだか、そんな気分なので、黒のネクタイを締める。
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円地文子の源氏、読みやすい。僕にはね。
また、源氏が生まれた。
物語はいつも存在しているというのがヨイね。
本を開けば、源氏はいつも生きている。
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一昨日は、業界団体の僕が所属している委員会主催のセミナー。
講師は、国際線のキャビンアテンダントをやられていて、今はマナー研修や声優のような仕事をしている方。
173cmで、その日のヒールが7cmなので、「今日は180cmです」とおっしゃっていたな。
隣りの人と挨拶だのなんだのの練習をやったり、前に引っ張り出されたりと、参加型のマナー研修。
講師の人にかなりいじられた。
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やっぱり、姿勢と笑顔だね。
どっちもチョイと悪い。
特に笑顔がない。無表情だからね、僕は。
笑顔はチョイ悪どころじゃないね。とっても悪い。
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昨日は朝一番で、隣りのビルであるランドマークタワーの会議室を借りて行われる、ある部の月例の部会に出席。40名弱の部。
冒頭30分ばかし演説めいたおしゃべりをして会社に戻る。
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今度は来年入社の人たちの内定式。
例年、新卒の人たちは10名前後を採用しているのだが、今回は、3名。
景況が如実に反映した。
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終了後、役員、人事担当の人たちとともに懇親会を兼ねた昼食。
例年はホテルでやっているのだが、未成年者もいることだし酒抜きで。
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しかし、今回の不況はたまったもんじゃなかった。
大変だったよ。
まだ過去形にしちゃいけないけれどね。
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朝風呂で円地文子の源氏を読む。
湯上りにソファに座り、グレイのスラックスをはき、扇風機でカラダを冷やす。
シャツは無地の白を着る。そんな気分。
ソファに戻り、また扇風機で涼みながらカフスをつける。カフスは白。そんな気分。
この時点ではネクタイのことはなにも考えていなかったんだけど、しばらく涼んで、ネクタイを選びに行った。
「黒がいいな」と思う。
上着の胸ポケットには、昨日の内定式用に突っ込んでいたヒカリもののグレイのポケットチーフが入ったまま。
「グレーはこのままでいいな」と思う。
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そんな気分なのだ、今朝はね。
