忘備録。
最近、無償に、いつぞやの頃を思い出すので。
いつか、もしかしたら私は忘れてしまうかもしれないし。
どこかに書き留めておきたくて、思いついたんだなー。
ヒサビサのアメブロを。
アーカイブ的に、ワードとかでダウンロードできないのかなぁ?
あの頃のワタシは若くて。彼も若くて。
なんだろうね。
彼のこと好きだったけど、それ以上に、某彼のことが好きだったから、
それでも不安定なワタシは、たぶん、ワタシのことを好きな人が好きだった。
色々あって、いや、今思えば、ワタシはとても悪かったと思う。
彼は某彼の職場の連れ的な感じだったので。
結局、彼は仕事を辞めて、地元に帰ったわけですよ。
でもさ、すっごく優しくて底抜けに優しくて、だから彼はワタシのせいじゃないって言ってたし、
若すぎて、ほんとにアホだったワタシは、深く考えてなかったしね。
帰る前に、ウチで、暗がりの中で、一緒に暮らそうよって、
彼の声のトーンが急に最近になって恋しい。
本当に帰っちゃうとは思ってなかったしね。
でも、今思えば。
会社でこっちに来てて、会社の寮で暮らしてて、
お給料だって、まぁ生活会社持ちだからね、そんなに良いわけもないじゃない。
会社辞めざるを得ない感じになっちゃったわけで、
まぁ、帰るよね。こっちに残る理由もなければ、お金もないし。
彼が地元に帰ってからも、ほんとなんだろうねー。
どっかで、こっちにすぐ戻ってくるでしょ?って思ってたんだよね。
実家好きじゃなかったし、色々大変だったみたいだし、
なんだろー、結構、ワタシの都合で、毎晩のように、電話してた。
今みたいにLINE電話じゃないから、それなりの通話料。
ワタシがお金ないの知ってたから、かけ直してくれたけど、
今思えば、ほんとワタシはダメな人。
眠れなくて。全然眠れなくて。薬飲んでも眠れなくて。その時期だった。
彼だって地元に戻って友達がいて、飲んだり遊んだりしていて、
でもワタシが電話かけるから、電話越しに友達に帰るわーって言ってて。
実家にはピアノがあって。今思えば、アップライトで、音量小さくできないじゃん、迷惑なワタシ。
夜中なのに、音小さくしか弾けないよってピアノ弾いてくれて、
歌うたってくれたり、ピアノ弾いてくれたり、いい歌の歌詞を何度も教えてくれたり。
それが聞きたくて、毎晩のように電話してるワタシって。
でも、切なくなるのは、彼が、
「それでも、ゆうかは、〇〇さんが良いんでしょ?」って。
いろんなことがワケ分からなくなった時、急に飛行機乗って行ったんだよね。
本当に突然。片道だけチケット買って、帰りのお金持ってないの笑
チケット買って、飛行機乗る直前に、今から行くって電話したんだけど。
でも、本当に底抜けに優し過ぎたから、空港にお迎え来てくれたもんね。
何にも考えてないから、とりあえず実家連れてってもらって。
色々気まずかったんだろうな。そうだよね。
お父さんとお母さんいたけど、ワタシ会ってないし挨拶してないと思う。
彼の部屋に行ってて、それから彼がごちゃごちゃ親に説明して、的な。
最終的には、追い出されたけど。でも、ピアノ弾いてくれたなぁ~とか。
たぶん、20歳か21歳で、彼は1歳下だったと思う。
どのくらいそこにいたのかも覚えてないけど、
そんなに長く子供をウチのおじーちゃんに預けられないから、たぶん2-3泊だよね。
彼の(お姉ちゃんが置いていった)車でドライブしながら、雪道ガンガン走る彼が新鮮で、
適当にあちこち行って、ホテル泊まって、ひたすら喋って喋って。
なんでだろうね。すっごい幸せな時間なのに、同じ答えに辿り着いちゃう。
「それでも、ゆうかは、〇〇さんが良いんでしょ?」って。
彼もワタシも泣いてて、切ない時間になっちゃった。
答えも出せなくて、もういいやって思うこともできなくて。
帰りたくなかったよ。
帰りなねって言ったのは彼だし、
ちゃんと帰りのチケット買ってもらって、空港まで送ってもらって。
人生に、たられば も、イフ もないのは分かってる。
今に不満なんかないし、むしろ幸せです。
ただ、何が優しさって、今思えば、本当に彼は底抜けに、優しかったんだよ。
そんな、人生で早々出会えるわけじゃない優しい人を、どうして大事に出来なかったかな?って。
どうして、あの時、気付かなかったのかな?って。
そして、なんで、そんな彼のことを忘れてしまったんだろう。
帰って来てから、ワタシは、どうしてたんだろう。どうしてたんだっけ。
入院したり、携帯止められたり、そもそも生活成り立たなくなったり、
楽しいときは楽しくて、某彼ともうまくいってたわけでもなかったけど、
でも、父親と暮らし始めるという落ち着くまでの間、なんかワケ分からない感じが続いてたしね。
捨てた記憶もないのに、彼が作ってくれたピアノのテープも、お手紙も、何にもない。
もちろん、古い携帯なんか残ってないから、彼の連絡先も分からない。
探したけど、写真1枚無い。
いや、今更ですけどね。今更、何をどうしたいとかもないんだけど。
何年前?15年以上前ですよ。ただの懐かしい昔話。
元気かなぁ。
まぁ、自分でも分からない。
ただ思い出って、いろんなものに紐づいていて、
すっかりすっかり忘れていたのにね。
最近、無償に、彼の声を思い出す。
あえて言うなら、顔の輪郭と、腰骨と、優しい手。
底抜けの優しさに、あの頃の自分のバカさとアホさに。