もにゅもにゅと呼ばれて…(もにゅ小説)
『わぁ、かわいいねぇ』
『黒いからクロかな。それともノワール?』
『単純なんだから~でもでもこのコにしようよ』
小さな小さな、うさぎのコ
春の日差しを浴びて産まれてきたコ
黒い中にところどころ光るような白さを持っている
蛍光灯の光ですら瞳をそむけてしまう
ほんの小さな輝きがここにある
『ねぇ、やっぱりこのコにしようよ』
『そうだなぁ。なかなかカッコよくなりそうだしな』
『うんうん、そうしよう』
「??? だれなの?」
「こわいの。。。どうなるの。。。?」
そして、闇に覆われた
震える身体を包み込むようにして
丁寧に、丁寧に
『かわいがってもらうんだよ』
『わたしたちもがんばります』
『じゃあね』
しばらく闇のまま時が経つ
気がついたら明るい世界にいた
第1羽 もにゅもにゅってなんなの?
「あのときと同じなの」
「暗くて恐いの」
「どうすればいいの?」
「わからないの。わからないの。」
もにゅ…
もにゅもにゅ…
もにゅにゅ~~
おまえは、もにゅもにゅだよ。
「もにゅもにゅって…?」
「もにゅもにゅってなんなの???」