もののケのしおり~ちょっと新しい感じ方~


















4人の天子のうち、




最初の2人の双子の天子の出会いで、




地球は7回出来ました。














地球に山があるのではなく、




山の上に地球があります。












虹が地球です。














双子のうちの1人は、




もう一人の双子が、




どうしたら生きる事になるのか、と思いました。














そうしているうちに、

自分自身が




死んでいく天子になっていました。











自分の体も、

もう一人の双子の心配も5角形の形になって、




沈んで消えてしまっていることに




自分で気づきませんでした。








どちらかが浮いて、


どちらかが沈んでいく。








そして、




生きる天子の中に消えてしまっていたのです。














死の天子は、




体もなくなってしまって、









「ここはどこ?双子はどこ?




生きる天子のことを抱っこが出来なくなってしまった・・・。」











と思いました。











生きる方の天子は、




双子が消えてしまった事を




悲しみました。










なぜ、



自分の中に消えていったのかわかりませんでした。














死の天子の消えていった足跡の





水たまりは鏡のようになっていました。












そこには、




何もありませんでした。




でも全てがありました。













生きる天子が、




水たまりの鏡に足跡をぴったり合わせると




岩が割れて、




木や花が生えてきました。


















「いつか、私を抱っこさせてあげる体があなたにも必要よ。




私の名前と、死なない心を鏡の向こうに伝えるね。」












と生きる天子は泣きました。














双子が沈んでいった夜の水にも



涙が落ちました。










その涙には色がついていました。




1つずつ色が見えるようになりました。











死の天子は、


今まで7回消えていきました。






その死の重なりの悲しみの重さで



だんだん地球は重たくなりました。












7つの虹は7回目の地球となっていきました。













死の天子の目は、




透明になっていました。














最後の色は、




3万年前の阿蘇山という場所でした。








生きる天子は、


自分の体の中に虹があることに気づきました。










そして、言葉をしゃべり始めるころ、


いつか消えた双子と、


お話をし始めました。