30代、とりわけ35歳以上で妊娠することは
いわゆる高齢妊娠に分類されます。
最近では初産の平均年齢が30代となり、
30代後半での出産は珍しいことではなくなってきました
中には40代半ばで出産される方もいらっしゃいます。
しかし、
やはり高齢妊娠はリスクがたくさん伴います
30代で妊活に励み、
これから妊娠や出産を迎えるうえで
そのリスクをしっかりと把握しておくことは
無駄ではありません
今日はそのリスクを簡単に整理しておきます。
30代以上の妊娠にともなうリスク3つ
リスクは大きく分けて3つ
①自然妊娠の確率の低下
自然に妊娠する確率は加齢共にどんどん下がります。
年齢別にみる自然妊娠の確率は以下の通りと言われてます。
■25歳~30歳 25%~30%
■35歳~39歳 18%
■40歳~44歳 5%
■45歳~ 1%
このように
母体が妊娠する力は
30代から徐々に低下し、
35歳を超えたところから
妊娠力の低下スピードが加速します。
44歳以降ではなんと自然妊娠確立が1%と言われてます
主に卵子老化が原因とされており、
卵子の数の極端な減少によるものと言われてます
②流産の確率が高くなる
そもそも日本では、
全妊娠中8%~15%程度は自然流産すると言われてます。
そのうえで年齢別の流産確率を見てみると、
■30代前半まで「約15%」、
■35歳~39歳までは「約20%~25%」、
■40歳以上になると「約40%~50%」
と、このようになります。
30代以降は、仮に妊娠できたても
無事出産することができないリスクが
軒並み高くなってきます
私の知人に流産を経験者がいます
妊娠したものの30半ばで流産・・・
流産すると、次に妊娠するまでに
体の回復を待たねばならず、
この時間がとても悲しく長い時間だったそうです
もう二度と妊娠できないかもしれないと焦り、
毎日落ち込む日々…
流産は誰にでも起こる可能性があるので、
高齢妊娠することは、常に流産のリスクが伴うという点も
しっかりと理解しておきましょう
③胎児の障害発生率が高くなる
これもよく言われていることですが、高齢出産では
ダウン症の発症率が上がります
年齢別のダウン症の発症率はどの程度かというと
25歳 1000分の1
30歳 700分の1
35歳 300分の1
40歳 90分の1
45歳 22分の1
と言われているようです。
高齢であればあるほど確率が上がっていることが
一目瞭然ですね
ダウン症以外にも、
何らかの染色体異常の発生率も増加します。
高齢で妊娠することは
胎児だけでなく母体の危険性も増します
妊娠高血圧症などの妊婦特有の
病気の確率があがり
発症すると、
出産の際、母体・胎児共に危険が及びます
このように、
30代以降、高齢で妊娠する場合は、
様々なリスクを伴うことになります
現在30代で妊活に励んでいて、
高齢妊娠に当てはまる方は、
思わず目を背けたくなる現実ではありますよね
ただ、
高齢で妊娠するリスクをしっかり理解することで
よりしっかりとした妊活に
取り組むきっかけにすることはできます
現在30代の方や、30代以上の高齢で
妊娠を目指している方は
リスクをしっかりと把握し、
妊活、不妊治療に取り組みましょう
ではでは