TURN 371:アイツを幸せに… | 今週のはたのけんじ

TURN 371:アイツを幸せに…

運命の再会。
波多野と青島さんか。
洞口と澄ちゃんか。
はたまた、洞口とありさなのか。

鮎川喜一。
初めて一緒に仕事したとき、Fをした憲二を青島さんに送らせた。
あの頃から彼に親心があったとしたら、素晴らしい策士だ。
その父親としての鮎川さんが頭を下げたが、ここで決断するのは早いだろうか。
「たのむ」→「ごめんなさい。本人にはなかなか言い出せなかったのですが…」
影から青島さんがそれを聞き、涙して店を出て行こうとしたところを
波多野は見つけ追いかける。
青島ー!
・・・・・
波多野が青島を捕まえたところは、公園だった。
屋台が遠くに見える。
「ごめんなさい、私が波多野くんを悩ましてしまって・・」
「オレ、青島のこと好きと言ったのは嘘じゃない。
 自分でも悩んでみた。そして、澄の方が大事だってことに気づいたんだ。
 ごめん、青島・・・」

プルルルル・・・
「はい、生方です。」
「あの、洞口といいます・・・」
「あ、洞口さんですね。先日は引き止めてしまってどうもすみませんでした」
「非常に言いづらいことですが、波多野には付き合っている女性がいるみたいです。
 今日、前検なのですが駅で後輩の伊峡と会ったのです。
 彼が言うには、昨日中州で波多野と青島さんが一緒にいたのを見たと。
「えっ、今はペラ小屋にこもっているはずなのですが・・・わかりました」
「実は前回は言えなかったのですが、私も心当たりがありまして・・・長々」

数時間後。
「澄、ただいま。やっと、ペラできたよ」
「・・・・・おかえり。」
「聞いてくれ、大事な話があるんだ。
 オレ、気づいたんだ。
 オレにはお前のことが・・・
「いやだっ、聞きたくないっ!出ていって!!
 全部知ってるわよ。昨日同期の女の子と会ってたんでしょ!
 洞口くんから教えてもらったわ。
 もう、私にはかかわらないでっ!!」

半年後、賞金王決定戦競走。
実況「賞金王優勝戦は、二人の熾烈な争いが続いているー。
   さぁ、3周2マーク。強風にも負けず二人は全速で突っ込んで行くー!」
「はたのぉぉぉーーー!!青島さんのカタキーーー!!!」
「どおぐちぃぃいぃい!!!澄によくもおぉおぉぉおおぉおおーーー!!」
するとスタンドから二人に声援が。
澄「憲ちゃ~ん、がんばって~!!」
青島「洞口くん、負けないでっ!!」

二人「えっ?」

ドボン。

実況「おおっと、二人がもつれる間、差し上がってきたのは岸本寛!
   なんと、岸本が賞金王を制覇だーーー!!!」

翌日の新聞。
敗者の弁。
榎木「純くんに完敗です」
蒲生「純、次は負けないぞ!」
浜岡「くそー!純なんかに負けるとはぁぁ・・」
波多野「・・・・。」
洞口「・・・・。」

優勝者インタビュー。
純「私のことを本名で呼んでくれるのは、澄さんだけです。」

 ~ 完 ~

とかいう妄想書いてると、また「まなめさん、落ち着いて!」と
掲示板で言われてしまうので、この辺にしておくが、

憲二はどうして福岡まで行ったのだろうか。
ペラができて、自宅に戻って澄ちゃんとは会話をしたのだろうか。
電話でもいいのに、直接会いにいくとは、青島さんを選択したのだろうか。
それとも、ごめんなさいを言うためだったのか。
今の時点では、どっちとも取れるし、どっちの決断でも早いと思う。

8/18