なんか、ど~でもイイようなチケットばっかりプレオーダー当選しやがる。
別にオレ、アイツのコト、生で観たいほど好きじゃねぇのに。TARです。
それにしても、グランディーバ・バレエ団ってず~っと日本で公演してね?

SymmetryS/SymmetryS
¥2,699
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多分、オレが思うにね、ノーパンが大好きでしゃぶしゃぶも大好きな男が
「ノーパンしゃぶしゃぶ」ってシステムを思いついたんだと思うんだけど、
(オレの勝手なイメージとしては「世界のナベアツ」っぽい男なんだけど)
全然違うジャンルの好きなモノを合体させるのって、すげぇテンションが
上がるよね。オレも、自分が好きなFPMとラーメンズがCDを出すって
聞いた瞬間、なんとなく3の倍数と3がつく数字でバカっぽくなったもん。
さらに5の倍数で犬っぽくなったもん。フレディ・マーキュリーの衣装で。

まず、FPM田中知之氏とラーメンズ小林賢太郎氏が古い友人同士だ
というコトにビックリしたのね。で、その二人が音楽ユニットを組むって
聞いたら、しゃぶしゃぶ食ってる場合じゃねぇって急いでパンツはいたよ。
(いや別に、お客がノーパンでしゃぶしゃぶを食うシステムじゃないから)
オレも昔から田中メンバーがHALCALIに提供してる楽曲を聴いてて、
笑いのセンス高いなぁって思ってたし、同じようにラーメンズのコントを
観てても、やはり小林メンバーの音楽的センスの高さに感心していたんで、
この二人の音楽コントって、どんなんなっちゃうんだろうって期待してた。
古い話では、全盛期のYMOが参加していたスネークマンショーだったり、
ちょっと前の小西康陽氏とふかわりょう氏が組んだロケットマンだったり、
テイ・トウワとタウンタウンのGEISHA GIRLSなんて今でも評価が高いしで、
一流アーティストが笑いをメインとしたCDに参加するのって、そんなに
珍しいコトでもないんだよね。今回は「ヘッドフォンオペラ」と銘打って、
iPodやMP3プレイヤーで聴くコトを前提に音楽コントを繰り広げています。


で、オレもiPodに落として、通勤途中にイヤフォンで聴いてみたんだけど、
いくら好きなモノ同士と言っても、一緒になるとイマイチなコトもあるね。
オレは寿司が大好きで、ノーパンも嫌いじゃないけど、さすがに一緒じゃ
イヤだもんな。特に、寿司は手で握るだけに、職人さんがノーパンなのは
いただけないよ。まぁ、客もノーパンなら気にならないかも知れないけど。
多分、どっちもが主張し過ぎなんだと思うんだよな。コバケンがコントを
やってる時に後ろで鳴ってるトラックがすげぇカッコイイから、どっちか
片方に集中できないんだよ。まぁ、曲の全部が全部ではないんだけどね。
同じように、カッコイイトラックが鳴ってる時に、余計な声が入ったりで
うっぜぇ~って思った曲もあったり。このバランスが難しいんだろうけど。
ネタとして、音楽に乗るからこそ面白さが成立するっていうネタもあるし、
音楽でしか表現できない面白さもそこにはあって、一概に判断するコトは
できないんだけど、オレにとって期待がデカかった分、イマイチだったわ。
何回も聴いたら味が出てきて、面白くなるってモンでもねぇだろうしねぇ。


あとね、音楽って耳からの情報しかないから、音だけで笑いを作るのって
やっぱり難しいんだよな。聴いてる方が鳴ってる音をキチン理解した上で、
どういったシチュエーションなのか想像しないと、ただの環境音楽だしね。
声マネや面白い歌詞で笑わせるのは、比較的簡単だと思うんだけど、
そうじゃなくて、聴いてる人間に想像力と集中力を要求する音楽コントは
「音だけ」ってコトで、演者自身が自ら笑いのハードルを上げてしまって、
相当高度な笑いを提供しないと納得してもらえない状況にしてんだと思う。
さすがの天才コント作家コバケンを持ってしても音だけの世界は難しいか。
インタビューとかを読むと、この1作だけの企画モノじゃないらしいので、
次回作に期待したいと思います。って、コレが売れないと次回作ないかも。