モンゴルだるま@ウランバートルです。

モンゴルを西から東まで4000km以上もの距離を3日間で駆け抜けた強風は、そのまま勢いを緩めることなく日本列島まで黄砂を運んで飛んでったみたいです。

昨日はとても穏やかなぽかぽか陽気でした。

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午後、子供を学校に送りこんだ後、ガナー君とガナー君の愉快な仲間のバヤラー君と3人で再び草原に行ってきました。

以前、家畜の様子を見に行こうと抜き打ちで行ったら、たまたまその日だけウランバートルの病院に治療に行ってた遊牧民夫婦とすれ違いになっちゃったことがあったので、出発の前日に御用聞きをかねて電話をしてから行くようにしていたのですが、日曜日は、電話をしても馬の数の確認だけであんまり話せなかったら・・・なんと日曜日の帰り際になって、「そろそろ家畜に予防接種を打っておきたい」と言い出され・・・

そして、よりによって、一昨日=日曜日にガソリン・ディーゼル燃料が一気に値上がりしていただけでなく、ロシアからの供給停止が当面1ヶ月続くことが決定したため、できる限り燃料は使いたくない・・・そんな日に時に、連絡忘れは困るぅ。

でもせっかく冬を乗り越えてくれた家畜たちなので、できる限りよい状態で健やかに育ってほしい。

というわけでIvomecという呼吸器系に取り付く寄生虫の駆除や予防に使われる薬を調達して届けました。
去年は中国製を使いましたが、今年はオランダ製で濃度が濃く、接種量が少ないタイプ(中国製は生体重量50kgあたり3ml。一瓶100mlの値段が5,000tg。オランダ製は生体重量50kgあたりが1mlで一瓶100mlの値段が8,000tg。微妙なセンをついてくるのですが、今回は「中国製よりは舶来ものでしょう」という直感でオランダ製を購入しました。

ついでに、私達が家畜を飼うことになった最初の秋にガナー君がやっぱり親友のアドーチ君と一緒に建てた家畜小屋の様子を見に行きつつ、ボーツ(つまり家畜小屋の乾いた糞を滞積させてつくった寝床)を集めて、畑の肥料にしようという作戦です。

方角的にはどちらも東なのですが、今回の冬営地はナライハからバガノールという炭鉱町へとのびる舗装道路から約20kmほど南に外れたところ、昔の冬営地は、ナライハからチョイルという炭鉱町へとのびる舗装道路を進んでホールト峠というところで舗装道路を外れること約5kmということで、約60度ほどの開きがあるわけです。

距離にして約30km弱。去年の今頃、今の遊牧民さんのところに家畜を預けることが決まり、私とアドーチ君とバヤラー君がサポートでガナー君が歩いて30kmほどを移動させたのでした。

今回はガナー君が歩いたルートを逆方向に昔の冬営地へと向かうのですが、途中でモンゴルの春を告げるたくさんのしるしに出会いました。

今の冬営地から約10kmほどトンニュック遺跡方面に移動したところにチョロチョロと小川というか水が流れているのですが、ちょうど夕暮れ時に水を飲みにきていたようです。

先日、乗馬特訓ツアーのときに参加してくれた豆タヌキさんとにくさんから、「だるまちゃんのブログ記事はイチイチ長いから全部は読まない。」と言われてしまったので、愛読者に読まれないブログはあまり嬉しくないなぁってことで、できるだけ短く書くことにしたので、まずは第一弾の春のしるしをご紹介します。

$お役立ちモンゴル生情報満載ブログ☆モンゴルまるかじり☆-春を告げる鳥アネハヅル


インド亜大陸からヒマラヤ山脈を越えてやってくるアネハヅルです。滑らかな灰色で遠くから見るとやや薄紫がかったように見えます。眉毛のように頭の横に生えている飾り羽が白い眉毛のおじいさんみたいに見えるところからモンゴル語だと「Obogt togoroo」オボグトトゴローと呼ばれています。

草原の小さな虫を食べるため、わりとポピュラーにどこででも見られる鳥ですが、日本には渡らないのでちょっぴり珍しい。

モンゴルで産卵・子育てが行われ9月から10月頃、南の空に向けて飛んでいきます。
まだ1歳未満の若いひな鳥たちがわずか生後半年程度で渡りに挑戦することだけでも驚きなのに、標高8,000m以上のヒマラヤ山脈を越えてインド亜大陸まで飛んでいくというのは、まさに自然の驚異です。
一羽だけではモチロン、息絶えちゃうでしょうけれど、何万羽、何十万羽というアネハヅルが一団となって飛ぶことによって、弱い鳥たちも一緒に空気の流れに乗せていくらしいです。

それにしたってすごいチームワークと気力、体力、時の運です。

アネハヅルの渡りの状況は、遊牧民にとって、その年の夏や冬を予測するひとつの目安にもなっています。

明日は春を告げる風物詩シリーズを写真入りでご紹介してみようと思います。
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