初めてです! 正式にHIVが完治したと診断された男
       HIVに感染した男性が公式に完治したと認定されました! その人の名はTimoth R..........≪続きを読む≫


1980年代くらいから、エイズというウィルス感染で起こる不治の病が、それまで不治の病だった「ガン」を押しのけて、もっとも恐ろしい、救いのない病の代名詞になりました。

アメリカに留学するっていうことになって、同級生が集めてくれたメッセージが一杯書かれた寄せ書きサイン帳にも、「エイズになるなよー」的なことが結構かかれてました。

当時は、性交渉と輸血が感染ルートってことで、どっちもオイラには関係ないなって思ってたんだけど・・・
いまや同性愛者だけでなく、ヘテロセクシャルの人も、「普通に感染」しちゃう病気になってきました。

ここモンゴル国でも1991年くらいに最初のHIV陽性の人が見つかりました。
1992年の夏には、医療系の支援NGOからエイズ検査薬をモンゴル保健省に届けるっていうボランティアをやったこともあります。
で、1992年以降、「エイズがモンゴルに入ってくるのは外国人のせい!」というよくわからん理由で、留学生などのエイズ検査義務づけ、みたいな妙な制度が持ち上がってきました。

21世紀になってからのモンゴルビザ発給申請のアンケートにもHIV検査を受けましたか?とか性病にかかってますか?というプライバシーの侵害ともいえる失礼な質問事項が一般的事項と同列に並んでいました。
モンゴル国での就労ビザを取る際には、モンゴルでHIV検査や性病検査を受けなきゃいけない、という話もききます。

私は「Tビザ」という投資家用のマルチビザを2003年以降、ずっと更新、更新で取得しているので、そういった煩わしい項目や義務事項はないのですが、海外青年協力隊でモンゴルに赴任してから、任期終了後も個人的にモンゴルで培った人脈や自分がやってきた活動を続けていくために、リターニーとなった人たちから聞く、性病検査はほんと、屈辱的というか精神的なストレスが大きそう・・・

そこまでして外国人に強要するのは、「今までモンゴルになかった伝染病」だから、ということと同時に、「完治療法が見つかってない」という恐怖からでしょう。

モンゴル国内でも、最近は同性愛者の問題が、「同性愛者がいるよ」という以上に、彼らの「権利」や「どうして同性愛者になったのか?」といった(なったのではなく、もともとそういう風に生まれついていた人もいるんだろうから、その辺の扱いもまだこれからなんだろうなぁ)、今までの「同性愛者⇒気持ち悪い」といった思考が固定的だったところから少し踏み込んできた気がします。

もともと性に奔放で、20世紀初頭、モンゴル仏教の僧侶がインテリとして「嫁入りする娘の処女を奪う」とか、まぁ、少しゆるーい性活動によって梅毒蔓延したことが、社会主義革命以降の僧侶バッシングの発端のひとつだった、という説もあるわけで、性病というのは、モンゴルの中では、わりと怖くもあり、ポピュラーでもあり、伝染しやすいものでもあるのでしょう。

性交渉が感染経路のひとつである「B型肝炎」も多いし、性に奔放な人と同様、性の狩人になっちゃったり、「熱烈歓迎」なアプローチに惚れちゃったりする人たちもまた、「この人と子供を作りたい」っていう明確な意志が芽生えないうちは、コンドームでの避妊は、病気感染を防ぐためにも必須でしょう。女子も恥ずかしいかもしれませんが、自分で自衛手段を持たないと、モンゴル男は、日本人男性みたいに「もしものときのために」と財布に避妊具常備する、なんて準備のいい人はめったにいませんよ。

ここんとこ、毎年、HIV陽性患者数が右肩上がりで増えています。
それも二桁ペースです。検査を受けてない人も多いでしょうし、素人さんとプロの人の区別がつきづらいところもあるので、「一歩踏み込んだ関係」になる場合は、病院で一日でいろんな性病検査をしてくれる(しかも3000円台くらいだったはず、日本に比べると安い!)」ので、一緒にブライダルチェックもかねて受けに行くことをお勧めします。

まぁ、そういうおばさんの説教臭い話はおいといて・・・

白血病とのダブル発症にも関わらず、すんごい先端医療のおかげで、エイズ完治の朗報!それにしてもよかったねー、という話にしても、この患者名、本名なの?直った!って話だから、いいのか?

それにしてもHIVに対して不死身の細胞があるとは!

でも、この治療法に耐え切れず、、、という人が30%以上もいたっていうこともまたその激しさに絶句です。
ある意味、命を賭けての人体実験だ。

たぶん、このくらいの技術は日本にもあるんだろうけれど、このリスキーさでなかなか発達させることができない分野だと思います。


でも、完治できる病気になった、というのはすごく明るいニュースですね。
この貴重な細胞を持っている人、細胞提供だけで一生安泰、くらいのプレミアムじゃないっすか?