2003年5月、日本を旅立った宇宙探査機「ハヤブサ」は、7年後の昨日、2010年6月13日に無事、その任務を果たし、大気圏突入で燃え尽きました。

その前に発射した小惑星「イトカワ」着陸の際に採集したはずの地表サンプルが入っているエアーカプセルを無事、離脱発射。

大気圏突入で燃え尽きるわずか25分前に、ハヤブサプロジェクトチームの技術スタッフの最後の親の愛「一目でもハヤブサに故郷地球の姿を見せてやりたい」という思いで、クルリンと回転して撮影した地球の映像は人類史上、永遠に残るであろう記録でしょう。

電波障害のために一部がかけた状態の写真映像。

でも、その美しいこと!
なんて美しいんだーーーー。

遠隔操作で数々のトラブルを乗り越えてきたプロジェクトチームの方々にとって、この任務終了はまさに感無量の一言でしょう。

ありとあらゆる、「ありえねーよ!」といったトラブルを想定しての、「こんなこともあろうかと。」という磐石の構えは、まさに大和魂です。

「宇宙戦艦ヤマト」、「銀河鉄道999」、「鉄腕アトム」、「ガンダム」など数々の名作国産アニメを見て夢を膨らませ、大人になったであろう・・・とアニメおたくの私は思うのです。

あらゆる苦難困難を乗り越えて、、、あーーーーー、そうだよ、この不屈の精神こそが大和魂なんだよー、、、と日本人として生まれてきたことに猛烈に感動するのです。

仕分け、仕分けとしわーい、景気の悪い顔で、四面四角、重箱の隅をつつき、屁理屈をこね回し、数々の機関を苛め抜いている民主党政府が行う「事業仕分け」のギロチンにJAXAもまたひっかかり、これだけの偉業を達したハヤブサとそのプロジェクトチームの技術を引き続き高めていくための予算はつかないようなのです。

なんということでしょう。
なんて夢のない政府でしょう。

こいつら、きっとアニメ、見て育ってないぞ。
スポコンアニメでもいい、SFでもいい、日本昔ばなしでもいい。
日本のアニメを見ていたら、彼らの「ものづくり」魂とチャレンジ精神、そして悠久の未来へとはせる可能性への力強い推進力を感じることができるはずだ。。。

削れる予算はいくらでもあるはずじゃーないかーーー。

日本をもっと身近に感じてもらい、親日派を増やすために貢献しているはずの国際交流基金の留学生招聘や日本語教師派遣枠もがっつり「仕分け」にひっかかり、ばっさりやられているという。

JAXAのやってること、そりゃー、あんたらの短い政権の命に比べたら、あまりにも暢気なほどに結果、成果を出すまでに時間がかかりすぎるさー。

だからこそ、長い目で、大和魂を大事に育ててやって欲しいのですよ。

「世界一じゃないとダメなんですか?」ってあの言葉、ほんとむかついた。
NHKワールドプレミアムで見てても悲しくなった。

そりゃ、一位じゃなくてもいいんだよ。最初じゃなくてもいいんだよ。

でもさ、一位になれたら嬉しいじゃない。
人類初の快挙を日本人がって、すごいって誇らしいじゃない。

この感動をもっともっと分かち合いたいって、その努力を応援してあげたいって思うじゃない。

7年という長いような短いような期間の旅。

人類初の快挙に、限られた予算と期間と条件の中で見事にチャレンジした人たちの心意気。すごいじゃないかーーー。

失敗したって次がある
何かが不具合になったって、あるものでなんとかする。

潤沢な予算がない中で、「これが最初で最後かもしれない」と決意をこめて純正日本チームがやり遂げた快挙。素直に褒め称え、日本のすごさ!って喜びたい。

せっかくの技術に「Next chance」も「Next Challenge」もないなんて、悲しすぎるじゃないですか。

プロジェクトチームのリーダー沖田艦長・・・じゃなかった、川口さんの言葉。
このこと、もっともっと重要視しなくちゃね。

「この瞬間から技術の離散と風化が始まっている。将来につながるミッションが必要だ」

まだまだ日本の技術は伸びていける、やれるんだ!すごいんだ!

なのに、技術の離散と風化が始まってる・・・なんて、、、おかしいよ!

節約すべきは節約し、どーんと夢に投資しちゃおう!どかーんと予算をさいちゃおう!!
そんなロマンと壮大さがあってもいいじゃないか。

ちみちみと民間の寄付だなんだ、じゃなくて、日本人の威信をかけて、国家をあげて応援していただきたい、そんなことを思うのでした。

あー、息子が生まれたら、「隼」って字をつけたいなー。
ほんとは、師匠の名前をいただいて「昇」ってつけようって思ってたのですが・・・

って、すみません。
おなかのなかに、影も形もありませんし、子宝に恵まれたっていう素敵なニュースもありません。

感動のあまり、妄想に走ってしまいました。

あー、以前、モンゴルでアテンドさせていただいた「火星探査プロジェクト」メンバーの皆様、元気でがんばって研究を続けているかしら?

がんばれー!JAXA。

つくば市のJAXAの展示も素敵なんだよー

ちなみに、アジア人初の大気圏脱出をした宇宙飛行士を輩出したのはモンゴル人です。
グルラグッチャーさんは、今でもモンゴルの国民的英雄。

宇宙にはいけなかったけれど、やはり宇宙飛行士として訓練を受けた候補訓練生・ガンゾリグ博士と20年前に一緒にイトウ釣りをした釣り仲間であること。

ささやかながら、モンゴル国立自然史博物館の一室がまるごと宇宙からのお土産が展示されていること。
モンゴルの草原に落ちた隕石を気軽にぺたぺた触れちゃうこと。


そんなこともあり、モンゴルでも宇宙がとっても身近な存在なんですね。

あー、ハヤブサの届けてくれたカプセルの中身が気になるよー。
18日が楽しみです。