3ヶ月ぶりに舞い戻ってきたウランバートル上空。
機内アナウンスによるとこの窓の外は気温-33℃。
気温が低すぎると煙が上空まで上がりません。
ウランバートルは世界でも有数の大気汚染都市なんだとか。
4つの山に囲まれた盆地にある首都ウランバートル。
モンゴル国際空港・ボヤントオハー空港の滑走路は東西方向の1本だけなので、南から来る飛行機はウランバートル市上空をぐるりとまわってランディング体制に入ります。
小回りをきかせてグイッと旋廻するので内側にあたる右側の座席の方が眺めがよくゆれが少ないですよ。

2月4日の昼間でも最高気温が-30℃だったというのに、わずか10日間で、-12℃に上昇。

モンゴルでは、「ツァガンサルを過ぎれば春。ナーダムを過ぎれば秋」といいます。
確かに2月9日の新年を越えてから、日に日に暖かくなってきているようです。

-30℃の冷気にしてやられ、モンゴル復帰初日にいきなり気管支炎にかかり、未だに治りません。
日本に3ヶ月いただけですっかり体がなまくらになってました。ゲホゲホです。

今頃の季節にモンゴル来る予定がある方は、空港内がどんなに暖かくても、自動ドアの外は氷点下です。
いきなり口でモンゴルの空気を感じよう!なんて深呼吸すると危険です。
肺が凍っちゃいますよ。身をもって体験しました。グスン。

正しい呼吸法は・・・鼻で少しずつ。
鼻呼吸でもいきなりだと鼻毛が凍ります。
私も今回、恥も外聞もなく使い始めたマスクが便利です。


それにしても・・・人間の身体って不・思・議。
-30℃に慣れてきちゃうと、-20℃を超えるとちょっと歩いただけで汗をかくようになります。
ゲホゲホ咳はしつこく付きまとっていますが、ソートンとのお散歩もいい運動。
マスクとマフラーはかかせないけど。

そういえば、1996年に俳優・西田敏行さんと一緒にモンゴル最北端でテレビの取材に来たときも、-45℃を下回る日々だったなぁ。1週間も過ぎると、-20℃くらいだったら、半袖Tシャツで薪割りとかしてたっけ。

北の大地は空気が恐ろしく澄んでいて、人の言葉さえも凍って見えます。
厳しい暮らしをしている人たちがあんまり悲嘆にくれたりため息をつかない理由を体感しました。
だって、自分がついたため息が凍って、足元に落ちていくのをみるだけで哀しくなりますもんね。

日本はそろそろスギ花粉襲来など春到来の様子ですが、モンゴルの2月もそれなりに・・・楽しめますよ。
暖房が止まると、家の中でも薬缶のお湯が翌朝凍っていたりしますけどね。

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