野生動物といえば、街からちょっと離れれば、普通にオオカミだのキツネだの、オオツノシカだのガゼルだのが見れちゃうモンゴル。
こんなモンゴルにもかつて「動物園」がありました。
いたのは、オオカミ、キツネ、、、っておいおい、普通に草原にいるじゃん!

新聞で「動物の刑務所」とバッシングされ、そんじょそこらで見られる動物しかいなかった「動物園」は、餌代も稼げなくなり、自然淘汰されていました。

モンゴル帝国のラストエンペラー、ボグドゲゲン8世・ジェプツンダンバホトクト(活仏)は、幼少期から動物が大好きで、世界中の動物を生きたままモンゴルまで運ばせていたとか。

今は自然史博物館に展示物が移されているものもありますが、生きたままつれてきたはいいけれど、飼育方法もわからず、過酷な気候だったモンゴルで死んでしまった献上動物たちは剥製にされ、ボグドハーン宮殿博物館に展示されています。

際物は、キリン。
ロシア風の2階建て洋館だったボグドハーンの冬の宮殿は天井が低かったため、首のながーいキリンさんの剥製が入りきらなかったので、

途中で首をちょんぎって、つなぎなおして展示してありました。
今でも、このキリンさんは見ることができますよ。

家畜を飼うのは上手だけれど、モンゴル人、基本的にペット飼育は慣れていません。

動物園はないけれど、へぇ!っていう動物を見たかったら、
冬場の国立サーカスショーがお勧めです。

角の生えたラクダとか、曲芸オオカミ・クマなどが見られます。

最近はモンゴルの都会っ子は、本当に野生の動物や植物を知らないので、「動物刑務所」ではない和み空間をちゃんと作り、飼育係もちゃんと動物生態学を学び、動物達の世話をして、、、という「動物園」を作って欲しいものです。