「agreekment」
ギリシャ支援交渉がとりあえず合意。
１７時間に及ぶ会議の結果、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長は、
「我々は本日、合意を得るというただ一つの目標を目指していた。17時間におよぶ交渉を経て、ようやくその目標を達成した。いわば、『agreekment（アグリークメント）』を得たといえるかもしれない。」
と発言。
ageementとGreekの造語を用いて、支援交渉の合意を表現しました。
懸念されていたサムライ債も全額返済で、東京市場には楽観ムードが漂っています。
しかしこれで完全決着というわけではなく、国会での法案成立が条件。
いずれにしてまだしばらくはギリシャがマーケットの主役となりそうです。
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）は１０日、２０１４年度の運用益が１５兆２９２２億円だったと発表した。安倍政権の意向で脱国債の運用指針を掲げ、利回りは１２．２７％に達した。（ロイター）
３年連続で１０兆円超の利益を稼ぎ、１４年度末の運用資産額は１３７兆４７６９億円と、自主運用を始めた０１年度以降で最大。
３月末の保有資産構成は国内債券３９．３９％、国内株式２２．００％、外国債券１２．６３％、外国株式２０．８９％
今の所、リスク資産を増やしたことが、巧を奏した結果となっています。
とりあえず今日も上昇でスタートした上海総合指数。
しかし先月末から中国政府が打った株価対策を振り返ると、
６月２７日 中国人民銀行・・・追加利下げと預金準備率の引き下げを発表
６月２９日 公的年金基金の最大3割を株式に投じることを認める改正案を発表
７月１日 取引所税、名義書換手数料の引き下げ
７月３日 IPOの規模・件数を縮小させる方針を発表
７月４日 大手証券２１社・・・1200億元以上を株式市場に投資すると発表、上海総合が4500ポイントに戻るまでは保有株を売却せず、随時買い増しする方針を表明
７月８日
証券会社向け融資を手掛ける中国証券金融への流動性支援を発表
中央企業に対して当面上場子会社の株式売却を禁止
保険会社の株式投資規制の緩和を発表
上場企業の大株主や経営陣による株式売却を6カ月間禁止
７月９日
返済期限を迎えた証券担保融資の期限延長を認める措置を発表
まさになりふり構わぬ姿勢がよくわかります。
まあこれだけ対策を打てば下げ止まるのは当たり前ではありますが、このまま下げ止まるかどうかがまだわかりません。
