中銀の独立性を規制したハンガリーに異様な圧力をかける欧州委員会 現代のハンガリー動乱その②
＜リンク＞［ブリュッセル １７日 ロイター］欧州委、ハンガリーが1カ月以内に中銀法変更しなければ法的措置http://bit.ly/zwdiNv
【転載開始】
欧州委員会は、ハンガリーが可決した中央銀行の独立性を損なう恐れのある中銀法を１カ月以内に変更しない場合、法的措置を導入する。欧州連合（ＥＵ）高官が１７日、明らかにした。
同高官は、ハンガリーが問題となっている中銀法を変更することが金融支援に関する協議再開の条件となっており、同国は１カ月以内に対応する必要があると指摘。
ハンガリーが期限内に対応しない場合、ＥＵは法的措置を取ると述べた。
【転載終了】
＜私のコメント＞
昨年末に、ハンガリー議会が同国の中央銀行総裁を解任する権限を持つ法案を可決させた。それまでは、中央銀行総裁の解任権が議会にも政府にもどこにも無かったということである。
＜参考リンク＞ハンガリー議会が国際金融勢力に反旗を翻した ハンガリー動乱http://ameblo.jp/moneynosinri/day-20120103.html
国際金融資本によって作られた神話として、政治が介入してはいけない神聖不可侵なる中央銀行の通貨政策に、ハンガリーは公然と反旗を翻した。
まさに現代のハンガリー動乱である。
当然ながらそれに対する国際的な圧力が日々高まっている。
その後のハンガリー国債の強力な売り圧力と、格付け会社の引き下げなどが行われ、ハンガリーは、EUと中銀法についての協議を行うことを強いられている。
今回の法的措置（どのような法的措置かは今のところわからない）を取るというアクションも中央銀行の神聖不可侵なる独立性という神話を基に欧州を管理したい欧州委員会の強硬なる姿勢の現れである。
人口１０００万人のハンガリーは、小国だが自国通貨を持ち、ユーロに加盟していない。
中銀法の改正を迫る欧州委員会の圧力は内政干渉である。
欧州中央銀行というユーロ独裁帝国に抵対する小国ハンガリーの乱は、超大国ソ連に歯向かって世界に衝撃を与えた５６年のハンガリー動乱に匹敵する衝撃を与えるかもしれない。
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