中国語と日本語 | Money-Cruiser

Money-Cruiser

今が踊り場・・・株式投資を中心にFX、N225先物やクレカとかマイルなどもバンバンやっていきます O(^-^)O

「世の中銭や」

同じ漢字を共有しながら中国語と日本語では、意味が異なるケースが多々あります。

中国語で「手紙」といえばトイレット・ペーパーであり、日本中いたるところにある温泉施設の「湯」というマークは中国語ではスープの意。バスの車内に貼られた「毎度ご乗車有難うございます」の言葉は、中国人が漢字だけ拾って読めば「乗車のたびに難有り(難に遭う)」となります。


また、全日本空輸の略称の「全日空」は今でも一般的に使われていますが、2003年に公式呼称を英語表記の略称「ANA(エー・エヌ・エー)」に統一したのは、「全日空」では中国語で「一日中空っぽ」「終日、暇」という意味に取られるからというのが理由の一つとされています。


ところで、国を代表し、国際線を運航する航空会社を「ナショナル・フラッグ・キャリア」あるいは「フラッグ・キャリア」と呼びます。


日本においては、半官半民の航空会社として国際線運航という国策を担った日本航空(JAL)が、民営化後も実績・規模ともに国内最大という事実を背景に長い間「フラッグ・キャリア」の地位を維持してきました。ただ、経営が破たんして以降はその認識も変化しつつありました。
 

ちなみに、航空会社の旅客輸送能力は、座席数と飛行距離を掛け合わせた「有効座席キロ」という数値で表されます。全日空は国内線の輸送能力で日本航空を凌駕していますが、国際線の輸送能力でも全日空が日本航空を上回ったことが最新の4月の実績値で明らかになりました。国際線の輸送能力で日本航空を上回るのは、全日空が1986年に国際線に参入して以降初めてのことです。


ネット証券などで表示されるANA(全日空)の企業概要には「国内線首位、国際線2位」とあります。まだ単月で逆転したに過ぎませんが、「国内線・国際線ともに首位」と記載される日が近いかもしれません。そうなれば名実ともに日本を代表する「フラッグ・キャリア」は「ANA」ということになります。