リビアショックは上げ相場の阻害要因にならない | Money-Cruiser

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「世の中銭や」

北朝鮮と双璧をなす全体主義(社会主義国)独裁国家のリビアでもカダフィ元首打倒の民衆蜂起が起きた。リビアは議会や政党がなく、カダフィ一人が権力を行使してきた。新聞やテレビも国営のものしかない。政府批判は一切禁止されており、言論の自由も封殺されている。


エジプトとチュニジアは独裁国家と言えども、新聞やテレビは自由に読める。リビアは北朝鮮型の純粋独裁制度なので、反乱を起こすことは不可能だと僕は思っていた。しかし、チュニジア、エジプトの無血革命に触発されて独裁者カダフィを倒す民衆蜂起が、ついにリビアでも起きた。


カダフィはホンマモノの独裁者なので、デモをしている市民に容赦なく機関銃を撃ち込み、挙句の果てには空軍に対して、戦闘機でデモ隊に空爆を行うよう命令した。昨夜は「俺が死ぬか、お前ら国民を皆殺しにするか、どっちか一つだ。


一軒一軒しらみつぶしに捜索して政府(カダフィ自身)に逆らうゴキブリ国民は皆殺しにする!!」と国営テレビでアジ演説を行っていた。さすが正真正銘の独裁者だ。ある意味、すごい男だ。リビア騒乱を嫌ってNY市場が下げ、日本の株式市場も昨日は全面安。東京1部の値下がり銘柄は1257銘柄に及んだ。


僕は、しかし、リビアショックなんて、すぐに過ぎ去ると思う。昨年のギリシャショックと同じことで、リビアなんて人口たった600万人の小国がどうなろうと世界経済には関係ない。株式市場が微調整するために、リビアを口実にして下げただけだ。


株式市場は、リビア問題がなくても、そろそろ一服して、次へのステップの準備をしたかったのだ。下げの理由を解説するために、リビア混乱が口実に使われただけだ。素手の自国民に機関銃を撃ち込み、戦闘機でデモ隊を爆撃するような元首は、国家のリーダーとしての資格を失っているから、カダフィはまもなく国民の手でリンチされ殺されるだろう。


リビアの旧宗主国イタリアの独裁者ムッソリーニが街の広場で絞首刑になって死体が見世物になったように。人権無視の悪漢カダフィを打倒するためのものであるリビアの混乱は世界のためにも、人類の尊厳ために良いことであり、世界の株は売られるどころか、祝賀ムードで買われるべきなのだ!!