年末ジャンボ宝くじ | Money-Cruiser

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「世の中銭や」

年末ジャンボ宝くじが発売になった先日、都内の某売り場では「夢」を買い求めるために1000人の人が並んだと報じられましたが、全体としては景気低迷の影響で購入枚数を減らす人が多いそうです。


テレビや新聞等でジャンボ宝くじの広告を見かけることがありますが、最近は折り込みチラシも入ってきます。その広告には「11時間に1人の割合」で1億円以上の高額当選者が誕生しており、1000万円以上の高額当選者は「2時間に1人の割合」、さらには「億万長者のチャンスが70本も用意されている」などと表示されていますので、さも当たりやすいような錯覚に陥っていまいます。


また、よく見かけるのが当たった人のエピソードです。当たった人にはそれぞれユニークなエピソードがあるのかもしれませんが、それ以外の膨大なハズレた人々にもユニークなエピソードは存在することも事実です。


科学的な因果関係や数学的根拠が何もないはずなのに、当たった人の特別なゲン担ぎや習慣を読んだり聞いたりしますと、自分も同じようにすれば当たるかもしれないと惑わされる人がいないとも限りません。


ちなみに競馬では平均して掛けられた額の75%が戻るのに対し、宝くじの場合の戻り率は50%以下。少数の高額当選者が多くを受け取りますので、実感としての回収率はそれほど高くはなりません。


尚、年末のジャンボ宝くじの場合、1等に当たる確立は10の-7乗、つまり1千万分の1で、サイコロを振って9回連続で同じ目が出る確率と同程度です。