9712/JQ トランスデジタル 株価1円の訳 | Money-Cruiser

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今が踊り場・・・株式投資を中心にFX、N225先物やクレカとかマイルなどもバンバンやっていきます O(^-^)O

「世の中銭や」

先月7月の株価10円から10分の1。半年前の高値から40分の1。倒産したわけでもないのに、1円の株価になるのはなぜか・・・


会社四季報夏号では発行株数2億4000万株となっているが、今は5億9000万株に増えている。MSワラントというものを発行していて、追加で6億5000万株の新株が発行されるからだ。


2億4000万株+6億5000万株=8億9000万株


売上げ予想20億円の赤字無配会社が株券をどんどん印刷発行して市場に垂れ流せば株価は1円にもなる。1円より下がないと思うだろうが、株式併合という手がある。


たとえば9898サハダイヤは2007年4月に8円の株価のとき、100株を1株に併合して1株の株価を800円にした。それから1年間で800円→47円と下げている。


併合前の株価で言えば8円が 1円以下の0.4円になっているわけだ。なんでそんなに激しく下がるかといえば、サハダイヤもMSワラント(行使価格修正条項付新株予約権)を販売していて株数がどんどん増えていくからだ。


サハダイヤの発行株は2249万株と一見少ないが、昨年1億株の発行株を100株を1株に併合して1000万株の発行株にしたばかりで、今は2249万株なのだから発行株数は2倍になっている。


新株発行行使価格は時価に合わせて変動するから、MSワラントを引き受けた連中は、貸し株で売っておき、安くなった株価で新株の割り当てを受けて品渡しをすれば、差益が確実に稼げる。


株式併合の手を使えば、1円の株価の会社も100株を1株に株式併合して株価100円に戻し、そこからまた1円まで下げていけば、実質的に、株価 0.01円もありうるのだ。


行使価格修正条項付(MS)の転換社債(CB)や新株予約権(ワラント)を介した株券大量印刷販売で会社と第三者引き受けをやる機関投資家は株価が下がっても儲かる仕組みになっている。


このからくりを知らないと偉い目に遭う・・・「ここまで下がれば大底だろう」「借金もないし、まさか一桁の株価から下がるはずがない」と考え、底なし沼のように下げてゆく銘柄を買って、資金を収奪される、、、