1か月ぶりの--そして、おそらくこれが最後の更新になると思います。
2013年12月13日、モンチ(本名モン)は月に帰りました。
突然斜頚になったのが2011年10月7日でした(そのときのブログはこちら
)。
モンチが生まれたのは2008年11月中旬と聞いているので、モンの誕生日は11月22日ということにして毎年お祝いしてきました。ですから3歳目前の秋でした。
ちっちゃいのに、まあとにかく1匹だけ元気で走りまわってる姿に一目ぼれしてしまいました。
それでも生き物を飼うということは家も開けられなくなるしいつか別れの時が来ることも覚悟しなくてはなりません。1週間考えました。
わが家にやってきたのは2009年1月10日。雪がしんしんと降りつもる寒い日で、小さなうさぎを迎えに行くのにとても心配で、こうしたほうがいいんじゃないか、いやそれじゃ寒くてだめじゃないか、などと二人であれこれ考えながら準備をしました(お迎えの様子に触れたブログがこちら
)。
初めて水を飲んだと言っては喜び、初めてウンチをしたと言っては大騒ぎし、立った、坐った、跳んだ、眠った、笑ったとなにをやっても嬉しかったなあ。
リビングのカーペットにおしっこしたり、壁をかじったり、朝起きたらダイニングテーブルの上でバナナを齧っていたり。ベッドの下に潜り込んでパタパタパタパタっと走りまわるのに弱り果てたこともありました。笑ったり怒ったりにぎやかだったなあ。
モンチが出会った人はみんなモンチが大好きになりました。そして相棒カメ子もね。
飛行機に乗って北海道にも2度行ったっけ(そのときのブログはこちら
)。
あれから5年余り。つい先日5回目の誕生日を迎えることができて喜んでいた矢先でした。
斜頚が起きて以降、診察と薬をいただくのに、毎週末病院通いを続けました。こんなに長い間病院に通い続けたうさぎはそう多くはないんじゃないでしょうか。もう今回は厳しいかな、と思ったことも正直ありました。
でも、そのたびにキセキのごとく復活してくれました。
今回も厳しい状況が続いてましたが、獣医さんのお力も借りて、「ひょっとしたらまた元気になるかも」と思ったこともあったんです。
うさぎはしゃべることはもちろん吠えることも声を出すこともできないので、苦しかったのか、痛かったのか、本当のところはわかりませんが、がんばってなんとかしなきゃ、生きなきゃ、と必死だったと思います。
12月13日には、どんなときでも大喜びで食べてくれるはずのえん麦スティックもリンゴも食べようとしなくなり、小さなシリンジで水をやっても自分で吸おうとはしなくなりました。
そんな状態になったのは11月30日が最初でした。このときも「もうだめかもしれない」と絶望的な気持ちを抑えて、以前もお世話になったことのある近くの病院を朝一番に尋ねました。
「今すぐ死んでしまっても不思議じゃない状態です」と言われました。体温が33℃しかなかったんです(平熱は39℃)。保育器に入れて1日点滴をしてもらいました。
家でもカイロを入れてフリースの毛布をかけて温めました。
2日ごとに注射を打ってもらって、またしても奇跡的な回復をしてくれるかもしれないと思ったりもしましたが、12月13日腕の中で旅立ちました。
モンチがいなくなったなんて今でも信じられません。
本当に大事な家族、大好きな家族でした。
この5年の間、毎日毎日私たちに元気を与え続けてくれました。
あまり動けなくなってしまってからも、出かける時には
「モンチ、行ってくるよ。大丈夫?」
と必ず声をかけてましたが
「だいじょうぶだよ」
というように--というか確かに言ってるんです--頭をこっくりと振って、元気だったとき同様こちらを見つめて送り出してくれました。
モンチがいたはずの場所に、モンチがいなくて、でもその場所をなかなか片づけられません。
たくさんの勇気と元気と愛をくれたモンチ。うちにきてくれてありがとう。
どのうさぎよりも元気いっぱいでやんちゃでいたずら好きだった。
もう一度飛び跳ねる姿を見たかったなあ。
まだしばらく、何を見ても--月を見ても雲を見ても山を見ても--モンチのことばかり思い出す毎日だと思います。
モンチのことを知っているみなさんにお願いがあります。
できるだけ長い間モンチのことを覚えていてくれたらうれしいなあと思います。
モンが旅立った日は、モンチを迎えた日と同じようにとても寒くて、初雪となりました。エジプトにまで何十年ぶりかで雪が降りました。
励まし、ご心配いただいたみなさんに感謝いたします。長きにわたりありがとうございました。
みなさんとみなさんのご家族、ワンちゃん、うさぎさんの今後のご多幸を願っております。