2010年3月のことです。

母と長男・次男を連れて出かけていたら、

母の知り合いの娘さんに会いました。


結婚後子供をなかなか授からないと、

不妊治療をしていることを聞いていました。

そして結婚5年目くらいで女の子を出産されたのまでは聞いていましたが、

出産後に会うのは母も私も初めてでした。


女の子は2歳になっていました。


「久しぶりだね」

とあいさつした後、

私の母が、


「○○ちゃん、

女の子でよかったねー」

って言ったんです。


ショックでした。

「子供ができてよかったね」と言わずに、

あいさつ後の一言目にそう言ったので・・・


そして

「○○ちゃんの子供の頃にそっくりだね」

「そんなに似てるのかな~」

とか、

そんなやりとりを聞きたくなくて、

私はその場を離れたい気持ちでいっぱいでした。


あんなに孫の誕生を喜んでくれた母が、

あんなに長男・次男をかわいがっている母が発した言葉。

母にとっては何気ない言葉だったのでしょうが、

本当にショックでした。

別れたあとに母とどういう会話をしたか、

ほとんど覚えていないくらいでした。


その頃は流産した赤ちゃんの出産予定日に近く、

流産しなければ今頃赤ちゃんに出会えていたかもしれないというのもあり、

精神的に弱い自分でいました。


家に帰り着くと、

すぐにタウンページを広げました。

近くに精神科はないかな、

どっちかといえば女医さんのほうがいいな。

もうお医者さんに診てもらいたいと思うところまできた・・・

子供そっちのけでページを開きました。

その夜、

子供たちが寝てから帰宅した主人に、

母が言ったことを話しました。


すると私の友達の

「2人目女の子だって」

とかいう話をしても無表情の私が、

その日は自然と涙があふれてきて・・・

しくしく泣いてしまったんです。


やはり母の一言、

うちの娘は男の子2人で、

はずれくじを引いたかのような言動には、

ショックを隠しきれませんでした。


すると主人はこう言いました。


「こっちだって辛いんだよ」


ハッとしました。

私はいつも自分だけが辛い思いをしていると思っていました。


周りの家族の性別に左右され、

私が落ち込んでいる姿を目にしては、

「それが嫌だ、

そんなふうにひがんでいるのを見たくない」

と主人には言われていました。


それがその日の主人は、

「自分だって、

できることなら望みを叶えてあげたかった」

そうも言いました。


それまで私は3人目に対して前向きでない主人に、

「どうして渋るのだろう」

「育児はほぼ私がしているのに」

とか、

「どうして」という思いが強いでした。


でも、

主人は主人で苦しんでいたのでした。


「一生を共にしていく人の願い・望み、

叶えてあげれるものならそうしたい」


私はそれに気づかず・・・


その夜は、

どうしてこんなにも女の子が欲しいのか、

思っていることをすべて話しました。


そしてそれを聞き入れ、

最後に主人が言ったこと。


「3人目が男の子であっても、

心からかわいがること」

「女の子がよかったとは、

決して言わないこと」


約束しました。


お互いに言いたいことが言えた夜、

私はすごく不思議な感覚で幸せを感じました。

それまでは

「また男の子だったらどうしよう」

と思っていたのに、

「3人目が男の子でもいい」

とも思いました。

そして結婚した相手が主人でよかったと心から思いました。


気付けば時計の針は12時を回っていました。

明日早いのに起きれるかな・・・


今でも覚えています。

なんだか明るい未来が待っている気がして、

興奮でなかなか寝付けなかったその日の夜のことを・・・




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