今年は金沢市役所の危機管理課のご担当者の方にお越しいただき、金沢市の災害発生時の対応や、食物アレルギー対応の非常食がどのくらいあるか、金沢市の想定される災害についてなど、ご講演いただきました。
金沢市の防災備蓄用品は金沢市のホームページから確認できます。
そうです、食品が!ない!
●金沢市では、基本的には避難所に食品の備蓄はない。(一部置いてある避難所もある)
●災害発生時には、市内3カ所の倉庫から非常食のアルファ米を配送。ただし、倉庫は配送用のため、災害発生時に倉庫に行っても、もらうことは出来ない。
●備蓄用品は、アルファ米10万食。山菜おこわと五目ご飯で、アレルギー対応はしていない。
●アレルギー対応のアルファ米(白粥・わかめ)は、金沢市全域分で、備蓄は白粥1500食分、わかめごはん2500食。アレルギー対応の粉ミルクは、避難所にも倉庫にも備蓄はない。
●森本ー富樫活断層による地震が想定される。津波の想定は沿岸部の一部と犀川沿いの一部のみ。
【質疑応答】
Q.粉ミルクやアレルギー用の食品は、どのように配られるのか?
A.アレルギー対応の非常食や粉ミルクは、企業と提携しており対応。道路が使えない場合はヘリコプターを使う。
どこに配られるのか、どのように配られるのかなど、その時になってから、という点も多いようです。
東日本や熊本の震災の際はどうだったでしょうか?・・・
災害発生の混乱の中、自分のところにアレルギー対応非常食が届く可能性がどのくらいあるか、不安に感じました。
知らないことがたくさんあり、非常に役に立つ内容でした。
『自分の身は自分で守る』ことの重要性を痛感しました。
災害発生時の備えはしてありますか?
アレルギー対応食の備蓄はありますか?
賞味期限は大丈夫ですか?
ももたろう倶楽部でも、会員の皆さんのお役に立てるよう、いろいろと検討しています。
その後、総会を行いました。
資料は、秋号の会報誌と一緒に送付予定です。
また、非常食の試食会も行いました。
参加者のお家にある非常食の期限切れのものも持ち寄りました。
ーー参加者の感想ーー
・熊本地震、最近の大雨被害などがある中で、自分の住んでいる地域の防災の実際が聞けて、大変ためになりました。アレルギーに関しては、まだまだ平時でもマイナーなので、災害時での対応については課題が山積みだと思いました。少しでも協力していければ良いなと考えています。改めて、真剣に我が家の防災について確認します。ありがとうございました。
・まずは普段から、自宅で備蓄等の準備が必要だと痛感しました。やはり金沢市としての食品の備蓄の少なさが心配です。阪神淡路の震災を経験したのですが、震災直後の混乱を考えると金沢市の対応が少し不十分な気がしました。金沢市の方のお話を聞いた時は不安ばかりでしたが、その後の総会で、ももたろう倶楽部としての防災に対する取り組みの話を聞いてすごく安心しました。
・金沢市内で津波の心配がない、と言うことがわかっただけで想定される事態への備えがシンプル化でき、役に立ちました。知っているだけで安心できる情報がまだまだ行き届いていないと思うので、行き渡るような仕組みが必要だと思います。
・日ごろから、もっと意識しなければならないことなのに、ついついおろそかになってしまっているなと反省しました。食物アレルギーのことも心配ですが、うちの娘は汗を書いたりストレスが溜まると体がかゆくなることがよくあるので、非難される場所での清潔保持や子供のストレス対策などもどうなのかな?と気になりました。
・とても勉強になりました。アレルギーの事だけでなく自分たちが日常から準備しておくことが必要だと言うことも改めて認識しました。今回のイベントで今後私たちの声が少しでも届いて改善されていくと良いなと思います。
・金沢市は避難所の運営の経験が少なくて・・・とはじめに言っておられましたが、実際、避難所が必要になった時ではどうするかどうなるか…と困りそうだということが見えてきました。アレルギーへの対応ができるかどうかは、命を守れるかどうかの問題としっかり位置づけて自治体も取り組んで欲しいですね。私たちの声を届けることで、自治体の意識も変わっていくと良いなぁと思います。
・非常食の試食をして、これで3日はつらいなあ、と思いました。アルファ米の白米備蓄して、あとは、缶詰などのおかずを準備しようと決めました。自宅の備蓄庫をチェックしたら、非常食水が期限切れになっていました。ローリングストックを取り入れ、期限切れに注意したいと思いました。