親の学歴と経済力で、子供の学力が… | 42歳からの不妊治療(~45歳で治療終了しました)

42歳からの不妊治療(~45歳で治療終了しました)

2014年11月治療終了、12月末でブログ更新を終了しました。
ありがとうございました。

「親の学歴と経済力が高いほど、子の学力が高い傾向にある」と、
なんの驚きもない分かりきったニュースをテレビで観ました。

当たり前じゃないか、そんなの。
塾に行かせられるかどうかで差がつくし、
余裕のない家庭の子は「大学は遠い存在」と思ってしまうから、
最初から挑戦しなくなってしまう。
大学とか行かねぇし、と思えば、猛勉強なんてしないでしょう。


でも、ほんとは逆なんですよね。
貧しいからこそ、勉強すべきなんですよね。
貧しさから抜け出すために。





そんなことを思ったのは、
先日観た「世界の果ての通学路」という映画のせい。
ケニアやモンゴルなど、
世界数ヵ所の子供たちの通学風景を撮ったドキュメンタリー映画です。

野性動物が出没する草原を数時間走って通学する兄妹、
お兄さんが乗ったボロボロの車イスを、
石ころだらけの悪路を押していく弟たち等、
「こんなあぶない道を、親はよく行かせるな」と思う光景ばかり。
みな、貧しい家の子達で、親には学歴がありません。

大変な思いをしてまで学校に行かせるのは、
親が、勉強の大事さをよくわかっているから。
勉強をしない限り、貧しさから抜け出せないとわかっているから。
そして、子供が自分で危険を察知・回避して学校に行けると、親が子を信頼しているから。
子は、貧しくても学歴がなくても、きちんと親を尊敬しているから、
親の信頼に答えようとする。

一生懸命な子供たちがほほえましく、
家族、親子の信頼と尊敬に溢れた、
素晴らしい映画でした。
子供がいない私ですらそう思うのだから、
子供がいる人はぜひ、親子で見に行ってほしい。
フランスでは学校で見せてもいるそうです。



ケニアの兄妹(13歳、11歳)の舞台挨拶がありました。
司会者が「最後に、日本のみなさんに一言」と言いました。
ここで、日本の普通の子役(場馴れしている天才子役ではなく)だったら、
「みなさんに元気を届けたいです!」みたいな、
なんだかもう飽き飽きした感のある言葉を言いますが、
ケニアの兄妹の兄(13歳)はこんなスピーチをしました。

「僕にとって、知識とは人生なんです。
人生を切り開いていくことなんです。
日本はハイテクで発展しました。
それも、日本人が一生懸命勉強したからです。
日本には、学校に行きたくないという子供がいると聞きました。
もしも子供たちが勉強をしなくなってしまったら、日本の豊かさを支えているハイテクも廃れてしまいます。
だから、どうか、大人たちは子供に、
学校は大事なところだ、学校は良いところだから行くべきだと教えてください」
(私のメモが元なので、正確ではありません)


13歳の少年のしっかりしたスピーチにびっくり。
彼はきっと、パイロットになる夢を叶えることでしょう。



映画「世界の果ての通学路」は、
4月12日から、シネスイッチ銀座など全国で公開されます。