THE BEATLES / SHE'S LEAVING HOME (MAS2653) | 聴いてみたからわかったよ。。

THE BEATLES / SHE'S LEAVING HOME (MAS2653)

* 肝心な動画 貼り忘れてたので 追加しました m(_ _ )m


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はい 秋の夜長に し~ずり~びん ほ~ ♪

名盤 [ SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND ] 1967 年より。

[ YESTREDAY ] [ ELEANOR RIGBY ] あたりでストリングスを使用して

ファンを あ!っと驚くためごろ~ と 云わしめたビートルズですが

ここでも ハープとストリングスのみというオケに挑戦。


↓ STEREO MIX




mono


画像は 米国盤の ステレオ盤とモノ盤で。。

英国盤との違いは B 面ラストのミゾに入ってる 逆回転の短いセリフが

ループするという仕掛けは 米国盤にははいってませんでした。


ステレオとモノのミックスの違いは モノ版のがピッチ・アップされ

ポールの声が若干若く聴こえております。


↓ MONO MIX




このアルバムの特徴として 現実にあったこと、見たものを

曲のモチーフに使用して作詩 ってパターンが多用されております。

ジョンの息子ジュリアンがお友達のルーシーを書いた絵 だったり

サーカスのポスター だったり、ケロッグの CM だったり、

新聞記事だったり 駐禁きってる婦警さんやったり。


で ポールのこの曲も 元ネタは新聞記事。

ポールが見たのは メラニー・コーという17歳の少女の家出記事。

ので 家を出てった子のことを唄いあげております。


その当のメラニー嬢が 「あの曲は ほぼ私の人生を描写してた」と

のちになって述べておるんやから ポールの想像力もたいしたみのもんた。

また ジョンが唄ってるパートでは ジョン自身が昔 育ての親の

ミミ叔母さんに云われた事 を盛り込んでおります。


家出前に [ READY STEDY GO !] なる TV 番組にダンサーで出ていた

メラニー嬢は番組中の某コーナーで優勝しまして

初出演時のビートルズ(のちにこの番組常連となる)から景品を渡された経緯あり。

・・・なんと!接点あったんだね f^_^;

メラニー嬢の家出は 10日後に発見され 親に連れ戻されております。


mcd


コレクター盤で このアルバムのマスター・テープ しかも

4トラックのオリジナルテープから流出した音源が登場したことあって。

画像は [ MULTI TRACKS SGT. PEPPER 40 YEARS ANNIVERSARY ] で

40周年というからには 2007 年に出たコレクター盤(笑)

コレクター盤っていつ出たもんか不明なもん多いけど これは明白(笑)

ちゃんと ジャケ裏にも 2007 ってはいってる(笑)


この盤 実際には4曲分しか収録されてないんやけど マスターテープを

いじって ボーカルのみとか バックトラックのみとか

あるいは フェーダーいじって各トラックの音量をあげさげしたりとかを

CD 2枚分にわたってそういうのが収録されてます(笑)

個別の楽器がくっきり判別できるのはありがたいけど

ちょっとくどいので こりゃ ま マニア向けであるわな(笑)


そんでこの盤ではじめて聴いたんやけど この曲の公式テイクとは違う

公式版(最終ミックス)になるテイクの 未編集テイクがあるので。

厳密にいうと ↓ この音源は 切り貼りしてるけどな(笑)

音質の良い音源 悪い音源があると いい部分だけ差し替えるのは

海賊盤、コレクター盤では 日常茶ピラフ事やから。


↓ EARLY MIX




違いわかりましたでしょうか?? 詳細は後述。


今回のストリングスも ビートルズのプロデューサー ジョージ・マーティンが

担当・・・と思いきや ここでのストリングス・アレンジは マイク・リーンダー。

マーティンはシラ・ブラックのプロデュース中で せっかちなポールは

すぐ録音したいが為に 代打でマイクに依頼。

当然 マーティンは気分を害したことになるけど オケ録りのセッションを

大人な対応でプロデュースしとります。


公式版と EARLY MIX の違いは ポールがハモリを加えてるとこがあること。

ボーカル・トラックのみの音源もありますんで。


↓ VOCAL ONLY




これね すごいね。 ジョンとポールが2回ずつ唄ってるってのが

まるわかりの分離がすばらしいね。

ポールのお蔵入りした ハモリは 0:33 とこの右の声。

この部分だけしか ハモリつけなかったんかね? 


そんで オケのほうもお蔵入りした箇所がありますので

バックトラックのみのものも。 ・・・便利な時代やなぁ。。


↓ BACK TRACK ONLY




カットされたのは 1:20 と 2:35 のチェロのつなぎ部分ですね。

これは 自分にスコア書かせてくれなかったマーティンが嫌がらせで

マイクのアレンジにハサミをいれたもんです。

・・・そのほうが面白いんやけどな(笑)

英国紳士なマーティンでしょ? マーティンも人の子やね~って(笑)

でも やっぱこの部分って流れが悪くなるよな感じあるんで

不要と判断したんでしょ。 これは文献にも記載ちゃんとあります。


印象的なハープですが ビートルズのセッションでは

初の女性ミュージシャンの起用でおます。

ストリングスのほうのメンツもすべて参加者名は判明しとるけど

この ハープ奏者にスポットあてた動画があります。


↓ Sheila Bromberg meets Ringo Starr




シーラ・ブロムバーグとリンゴの邂逅でした。


ちなみにビーチ・ボーイズのマイク・ラブの妹モーリーン・ラブが

ハープ奏者で ビーチ・ボーイズの [ CATCH A WAVE ] とかの曲で

彼女のハープがフューチャーされてるのは余談の余談であります。 

ちょい前に由紀さおりさんがコラボって話題になった PINK MARTINI の

メンバーで 現在もハープ弾いております。


ビートルズの場合 ストリングスやブラスは外部ミュージシャンを起用しましたが

ほとんどがオーケストラ畑の人材ですので マーティンのブッキングでしょ。

当然 アルバムに名前がクレジットされることもほぼなし。

[ REVOLVER ] で ジョージ曲に タブラ奏者のクレジットがあるけどさ(笑)


ビートルズのオケ録りのセッションに参加した ろけんろーらー組つうと

2人しかおりません。 エリック・クラプトンとビリー・プレストン。

そんで レコ盤に名前がクレジットされたのはビリーのみ。

ミック・ジャガーも コーラス参加したりしたけど クレジットないよな。


余談。 はるか遠く米国のアーティストのデビュー盤(メジャーでの)を

聴いて ビートルズのメンバーが揃って絶賛したのが ニルソン。

デビューアルバム [ PANDEMONIUM SHADOW SHOW ] 1967 年

・・・リアル・タイムやね で ビートルズ・ナンバー2曲をカバー。

そのうちの1曲がお題曲となっております。


nil


ハープをチェンバロに、ストリングスをブラスに置き換えて

打楽器も使用するなど アレンジは違うんやけど

ほぼ 同じよな世界になってるのは ニルソンならではやね。


↓ HARRY NILSSON 版




近年はポールもライブで披露しております。

2002 年の来日公演でも演ってましたね。

動画は 公式発売してる映像でロシア公演から。


↓ LIVE 2003 from [ IN RED SQUARE ] 2005





* べりーいんぽーたんと な 追加!


これ 貼ろうと思ってたのに すっかり忘れてた(笑)

え~ ブライアン・ウィルソンのライブ版ですが

・・・アレンジが 凝りまくってますな。


↓ BRIAN WILSON LIVE 2007 ・・・だそうだ。