エル・グレコはギリシャ生まれで、グレコというのも、エル・グリエゴ(ギリシャ人)というスペイン語読みですの。

スペインに行って始めてグレコという画家を知ったあたしですが、スペインのマドリッド郊外の観光地トレドではグレコの作品は多く、大学の美術史コースでは教えてくれない雑学まで、グレコを追ったんですの。

グレコの絵画は上昇する螺旋を秘めてる事が多いのですが、toshtanakaさんが記事にしてるように、「燃え木で蝋燭を灯す少年」のように、カラバッシオの影響なのか、光と影が素晴らしい作品もありますの。

グレコブルーの青も、初めての風景画ともいえるトレドの町も幾つかの作品を観ると、とても網膜に残る作品なのです。

自分の生涯の中でも、ガイドの仕事で、絵画に埋もれるように毎日眺め廻った日々や、書評を書いていたので本に浸っていた、その頃の記憶や想い出は、ささやかな人生の中ではとても深くて、豊かなものだったなぁと思いますの。

機会がありましたら、グレコは必見ですの。

大阪:~12月24日  国立国際美術館(大阪市北区中之島)
東京:1月19日~ 4月 7日  東京都美術館(東京都台東区上野公園)

   桃林の桃源郷