ヤコブの夢の続きです~♪
老い先短いと知ったイサクは、
兄のエサウに自分の跡目を継がせようと考えたノネ。
それを知った妻は、夫を騙して、
自分の可愛がってる弟ヤコブを、
なんとか祝福させようとするんだよね、
妻は悪知恵は、いつも夫より勝ってるもんでやす。
イサクは既に視力も衰えている。
エサウは毛深かったので、ヤコブの腕に、
山羊の皮を被せ、エサウの服をきせてイサクの所へやり、
騙して祝福させたと言う。
それを知ったエサウは、非常に怒り弟を殺そうとする。
またしても兄弟殺しだわ~
エサウの殺意をしった母親は、
ヤコブを自分の実家のハランに逃がそうとすんの。
ついでにお嫁さんを捜してくるといいわよ~
ヤコブは旅支度もばたばたと、逃げるように出発したの。
ハランまでは長く苦しい旅路だった。
その旅の1日ヤコブその辺りの石を枕に昼寝する。
エルサレム北方十数キロのペテルと言う丘の上だ。
ヤコブは夢をみた・・・
一丁の梯子が天から地に向けて降りてきて、
天使たちがそれを登り降りしている夢だ。
これが有名な「ヤコブの梯子物語」である。
天と地を結ぶ梯子は、キリスト到来の予兆として、
この絵画主題はルネッサンスの画家たちによって、
好んで取り上げられたのね。
ヨーロッパでは、雲間から差し込む光を、
ヤコブの梯子と観て、
これに遭遇すると信心深い人々は、胸に十字を切る。
後にヤコブは、イスラエルという名前を、神たんから貰い、
イスラエル12部族のご先祖と、なりましたとさ。
この時ヤコブが枕にしたという石は、200キロもあり、
なんとロンドンのウエストミンスター寺院に祭られていたの。
歴代のイギリス国王、女王の戴冠式は、
この石を括りつけた玉座を持って、
行われてきたそうだわ。
丁度履脱ぎ石くらいの大きさで、
なんの変哲もない代物なのに、
この石の素性を聞けば、誰もがビックリだわね~
この石は、元々はスコットランド王家のもので、
通称を「運命の石」って呼ばれて、
代々のスコットランド王が、やはり
即位の時に戴冠の台座として使っていた物。
イギリスのエドワード一世が1296年略奪していき、
ウエストミンスター寺院の寺宝となっていたんだけど、
1996年12月2日、700年ぶりに正式に、
スコットランドへ返還されたのね。
しかし異教徒から観れば、花崗岩の、
単なる靴脱ぎ石にすぎない。
鰯の頭もなんとやらでありますね~(^~^)
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