この絵はプラド美術館にある、
リベラの描いた「ヤコブの夢」って絵です。
いかにも気持よさそうに昼寝するおっさん。
家の近所は、浮浪者さんやら、
良く判らない酔っ払いのおっさんが、
昼間から川っぷちの道端で寝てるんですねん。
夏場は結構、気持ち良さげです。
ワンカップ並べて、川風も涼しげ~
この絵のヤコブは創世記に描かれてる、
お話でやすが、
親父のアブラハムは、
アブラハムには~七人の子~♪
という、歌も子供歌に残ってる、
創世記の有名人なのね。
アブラハムはイサクって一人息子がいたんだけど、
残酷な神たんは、彼の信仰を試すべく、
イサクを生贄に捧げるべく、殺しちまいな~
とムチャ云いますねん。
アブラハムは泣く泣く、イサクをエルサレム外れの山に、
連れて行ったのね。
神たんには逆らえないでやんすから;
そして薪の上にころばして、刺し殺そうとするが、
そこに天使がバタバタと舞い降りて来て、
「もう良い、お前の信ずる心は充分わかった」と、
カナンの地を与えて子孫を祝福したって、お話っす。
相も変らず、神たんは気まぐれで、
凡人のあたいから見ると、
争いの種を撒きチラシてね~でしょうかね;
アブラハムは、妻のサラが127才で亡くなると、
さっそくに新しい女房を貰って、6人の子を設けて、
175才で、神たんのとこへ旅立ったらしい。
だから7人の子なのね~
何とも,、この時代のおっさん達は、
達者な艶福もんが、多いですねん。
他に楽しみなかったんやろね~
さて、ぶち殺されかかったイサクには、
双子の息子が産まれたんだけど、
聖書の中の兄弟・・またも不穏な気配でしょ。
イサクは狩人の兄エサウを愛で、
妻は農耕人の、弟のヤコブを可愛がったのね。
この母子は共謀して、お腹すかせて戻ってきた、
エサウに、美味しく煮えたレンズ豆を見せ、
エサウが「美味そうだな~それをよこせよ」
そう言うと、
「いいよ食べても、その代わり長男の権利おくれよ」
随分虫のいい交換だけど、腹すかしの狩人の兄は、
「いいともそんなもん、呉れてやるから早く食わせろやい」
あっさり、あげちまいました。
これにちなんでスペイン語では、
貴重なものを、つまらない物と引き換える事を、
”レンズ豆1皿の為に売る”
(venderse por un plato de lentejas)
と、言いやすです。
このおっさんが見た夢と、枕にした石の謎とは・・・
長くなったんで、目の制限時間いっぱい;
面白くないかもだけど、
次に続くのでした~o(TωT )