ずーっと調子の悪いピアス孔についての一考察 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

こんにちは。

 

もものマークのクリニック 院長てしまですもも

 

 

今日はピアスのおはなし。

 

ピアストラブル

で受診する新規の患者さんは

 

週に1~2人、
コンスタントにいらっしゃる印象です(きっちりカウントしてはいませんが)

 

中でも多いのが

 

なんと無くずっと調子が悪くて

だましだまし使っていたピアス穴

 

これまでになく腫れて痛くなった

数日使わなくなったらピアスが通らなくなった

痒くて汁が出てきた

 

という方。

 

この「なんとなくずっと」の詳細をさらに聞いてみると

 

ファーストピアス(穴をあけるためのピアス)を外して以来、ずっと

 

だったりすることも少なくありません。

 

 

クリニックを受診するひとは、おそらくほんの一部でしょうから


世の中にはきっともっとたくさんの

「なんとなくずっと調子の悪いピアス穴」

で軽く憂鬱なひとがいるんだろうなあとお察しします。

 

ピアスは、耳たぶetcに太い針をブスッと刺して

人為的にトンネルを形成させる、なかなかに野蛮な作業です。


ブスッと刺してすぐは

ただトンネルをドドンと掘っただけで

トンネル内側の「コーティング」ができていません。

お山のトンネルで言えば、土がむき出しの状態。

そんなトンネル、危険で仕方がないですよねあせるあせる



しかし、人の身体は非常にタフにできています。


穴を保つようなもの(この場合はファーストピアス)を入れっぱなしにしておくと

少しずつ皮膚の細胞がむき出しの組織に張り巡らされて

トンネル内側がコーティングされていきます。

 

コーティングがそれなりに出来上がるのに1、2ヶ月ってところでしょうか。

 

それも、途中で炎症や感染などのトラブルがあれば

あっという間に長引いてしまうし

出来立てほやほやのトンネルの内壁は

コンクリートにたとえれば「生乾き」くらいの状態なので

ちょっと引っ掛けたり、間違えてピアスの先がかすったりしただけで

すぐに傷になってしまいます。


実は難関なのが、ファーストピアスをはずすとき!


ファーストピアスは1、2ヶ月外れずにそこに居座っていられるよう

ピアスのキャッチがかなり固く、外れにくく作られています。


これを、自分で必死こいて取ろうとするうちに

出来立てほやほやのピアス孔の内壁が傷ついてしまいます。


内壁が傷つくと腫れてトンネルは狭くなり

新しいピアスを入れようとしてまた傷がつき.....


こうして

「ファーストピアスをはずした直後から、ずっと調子の悪いピアス孔」

になってしまうことは、珍しくありません。


 

そして意外と多いのが

はずしたファーストピアスをまた入れちゃうひと!!


これ、ダメですショック

 

ファーストピアスは

「穴を開けるためのピアス」

なので、ぶっとい軸の先端は鋭くとがっています。


ファーストピアスはずしたての

まだしっかりとした内壁の出来ていない穴に

もういっぺんそんなピアスを差し込んだら.......


ブルブルブルガーン

 

鉄板で傷つきますってば~~チーン


なので


ファーストピアスは外したら使い捨て!!

を肝に銘じておいてください。

 

 

ちなみに

 

ファーストピアスを抜いた後

最初に使うアクセサリーピアスを

セカンドピアス

と呼びますが


このセカンドピアスに何を選ぶかも

とーってもダイジ!!


次回はその理由と、選び方についておはなししますウインク

 

image