海帰り、謎の発疹 その2 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまです


てしまクリニック、
1週間の夏休みを頂いた上に
院長てしまの急病で
明日8月15日(月)も休診となってしまいました。

現在非常に落ち込んでおります。
しまらない話で、本当にすみません。

本日予約投稿するつもりで用意していた記事が
せめてどなたかのお役に立ちますようにと
アップさせていただきます。

アップしたら、休みます‥‥‥うううカゼ



さて現在、てしまの左足はこんな感じ

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赤くて小さなプツプツ。

これね

エライこと痒いんです実はえーん


木曜の夜くらいから

コレなんだ?

という赤い点々が左右の手の甲と左足の内側に出現しまして

よく見ると小さい水ぶくれまでご丁寧にこしらえて、でも

このサイズは、蚊ではないよね。

海帰りではあるけれど、海水浴はしていないから、海水浴皮膚炎の可能性は無い。
海水浴皮膚炎についてはこちらの記事を


心当たりを辿ってみて思い出したのが釣りの時のこと。

日除けのため、指まで覆うアームカバーをしていた私ですが

魚やエサで濡れるのが気になって手の甲の途中までめくって釣りをしていました。

その、ほんのちょっと出ていた部分に、チクッとした感じがあり目をやると

ぱっと見、見逃してしまいそうなくらい小さな虫がくっついていました。

あれだ!あれに違いない!!

調べてみたら、ビンゴ。

ヌカカ でした。


ヌカカ(糠蚊)は、ハエ目(双翅目)・ヌカカ科 (Ceratopogonidae) に属する昆虫の総称。体長が1mm-数mmほどの小型昆虫で、一部の種類のメスは蚊と同様に吸血動物となる。

和名のヌカカは、「糠粒のように小さい蚊」という意味から命名された。(中略)

上から見た感じは黒ゴマの粒のように見え、よく観察すると薄く透明な翅に、黒い斑紋を装うものが多い。

磯やキャンプ場などに棲息しており、身体が小さいために網戸などを抜けて人家に侵入することもある。蚊と異なり、刺咬された直後は刺された感触もなくほとんど痒みはないが、翌日以降に腫れと痒みが起こり、小さな水ぶくれができることもある。完治まで1週間以上かかることもある。
(Wikipediaより)


ヌカカ対策は、肌の露出を避けることと

ディート入りの虫除けを使うこと。


ちなみに私は釣りの前に、アームカバーをしてからディート入りの虫除けスプレーを振りかけました。

もともとアームカバーから出ていた部分は無事で、めくった手の甲の部分にだけたかられた訳です。

抜け目ないぞ!ヌカカ!!


そして足は、長ズボン+靴下にスニーカーという防御態勢で臨んだのですが、途中誤って左の足に海水をかけてしまい、仕方なく左だけスニーカーと靴下を脱いだのち、つま先を引っ掛けるように履いていたのですよ。


そんな隙間を狙ってくるヌカカ‥‥恐るべしアセアセ



『海帰りの謎の湿疹』を見かけたら

今後はより的確な診断が出来そうです、私笑い泣き



そてさて結局、夏休み最終日まで、福井旅行関連のネタに依存してしまいましたあせるあせるあせる


‥‥‥にしても、痒み強いわ〜、コレショック



ピンク音符ピンク音符ピンク音符おまけピンク音符ピンク音符ピンク音符

そんな、かゆみに苦しむてしまの強い味方はこれと
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これ

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ハイドロコロイド包帯を小さく切ってペッタンコした上から

剥がれ防止にアカギレバンで保護。

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右がハイドロコロイドのみ。左が上からアカギレバンで保護したもの。



これで、外からの刺激による痒みのぶり返し

つい自分で掻き壊してしまうリスク

かなり、減ります。


ただし、ハイドロやアカギレバンでかぶれることもあるのと

保護していても時々痒みには襲われるので
(それでも冷やしつつガマンしていると引いてくる。掻いたら負け。)

完全な方法ではありません

痒みにほとほと困っている患者さんは、試す価値アリですよー。