みなさんこんばんは、maiです。
今日はいい天気だったみたいですね。
私は建物の中だったので、
あまり実感なし。
陽射しが強い時は、
日焼けや熱中症に注意してくださいね！
というわけで？
今日は久しぶりに
ちょっと難しい話を。
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性別違和があって、生物学的性と
別の性別で生きたいと望む場合、
大きく立ちはだかるのは
実子が授からなくなること。
同性愛の方は、
同性同士で子供を作ることは
できないですけど
生殖腺が無くなるわけではありません。
でも、
将来的に、医療技術が発達すると
もしかしたら可能になるかもしれませんよね。
しかし、トランスジェンダーで
性別を変更するには
日本においては
生殖腺を除去していないといけない
という規定があります。
これは人権侵害だという議論もありますね。
その人権的なことは
またの機会に。
MtF の場合、望みの性に
身体を近づけるために
女性ホルモンや
男性ホルモンを抑制する薬を使い出すと
精子を作る能力が落ちてきます。
長期に使うと、不可逆的に
作られなくなると言われています。
精子がいなくなって、
喜んでいる方。
精子がなくなるということは
もう自分の子孫を残せないんです。
これは、睾丸摘出も同じことですね。
でも、現在の医療技術では、
こんなことが可能です。
例えば性指向が女性である
MTFの方の場合、
自分の精子を残しておけば、
体外受精で、
二人の子供を授かることができるんです。
これは、
とても大きなことです。
ヒトで生殖細胞を作る技術は、
まだありません。
iPS細胞を使ってもできません。
しかし、
精子を凍結しておく技術は
すでに確立されており、
簡単に安価で可能なのです。
性指向が男性の場合、
精子を置いておいても
今のところはそれを使って
受精卵を作ることはできませんが
もしかしたら
将来的に可能になるかもしれません。
子宮移植も、
現実的になってきている世の中ですから
何が実用化されるか
先のことはわかりませんからね。
もう一つ大事なことは
人の心は移ろいゆくものだということ。
現実として、
MtF で性別適合手術までしたけど
いろいろ考えた上で
結局男性として生きている方。
性自認、性指向が、
男性と女性で揺れ動いている方。
このような方は
たくさんいらっしゃいます。
なので、
生物学的性が男性の方にとって
精子を保存しておくことって
いろんな意味で
保険になるような気がするんです。
もちろん、精子を取り出す作業が
人によってはとても苦痛だということは
承知の上でのことです。
特に20代、30代の若い方。
治療を始める前に、
選択肢として
そういう方法があるということを
知っておいたほうがいいのかな、
って思います。
ただ、残念なことに、
今のところ、性同一性障害だから、
という理由で、
精子凍結保存をしてくれる病院は
公式にはどこにもありません。
個人的に交渉したら
やってくれるかもしれませんが
これは
ホルモン注射をしてくれる病院を
探すよりももっと大変かもしれません。
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産婦人科のクリニックでは、
体外受精をしているところであれば
だいたい精子凍結もしているようです。
ホルモン注射をしてくれる病院であれば
GIDへの理解もあるでしょうから、
事情を話したら
してくれる可能性はあるのでは
と思っています。
不妊治療などで行われる
精子凍結の費用は
ネットで調べたところ2〜10万円。
これは1回あたりのところと、
年単位のところがあるようです。
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現時点で、既存の制度の中で
これを考えることができるのは
既婚であり、
奥様が妊娠できる年齢の方です。
こういうケースでは、
女性ホルモン治療を行う上で、
奥様に治療を拒まれることも
あると思いますが、
精子を残しておくことで
今後の妊娠の可能性を残すことができます。
これにより、
治療を開始しやすくなる、
というメリットは
あるんじゃないかな？
って思います。
その先の虹を掴むために。
ところで、
FTMの場合はどうなるのでしょう。
卵子を凍結する方法、
卵巣自体を凍結保存する方法、
の二つがあります。
卵子凍結や卵巣凍結は
精子より採取が難しく、
溶かした時に利用できる確率が
まだ低いのですが、
技術的には可能となってきています。
これらの技術は、
癌などので治療が必要な方が、
治療後に不妊で悩まないように、
ということで
確立されてきたものです。
ただ、卵子を残しておいても、
今のところ
卵子同士で受精卵を作る技術は
マウスでは既にできていますけど、
ヒトではまだ実験段階です。
いずれにしても、
いろんな形のカップルが
子供を授かることが
できるようになる技術が
進んできていること。
さらに、今ある技術で
恩恵を受ける人がいること。
そして、将来的に
もっと技術が発達して、
夢が叶うようになればいいなぁ、
って思いました。
願いは叶う、と信じて…。