病気のことをどこまで人に話すか、
うちのような普通の家庭でも難しくて厄介なことなんだから、
きっと相当悩まれたことでしょう。
うちの母のように、もう老齢ならまだしも、
まだ若くで幼い子がいる身での病気は、
ご本人もご家族もあらゆる意味で大変だと思う。
先日の北斗晶さん、今回の麻央さんの話を聞くと、
うちの母の乳がんがどれだけラッキーだったかと痛感する。
母の乳がんは、発症率が低い「扁平上皮がん」だった。
乳がんは「腺がん」が多いので自分で気づきにくいけれど、
扁平上皮がんはポコっと腫れるのでよく分かる。
病院嫌いで健診も受けたことのない母に分かったくらいだ。
検査したら腺もあったので、これだけだったら手遅れだったろう。
おまけに、発見から手術まで3ヶ月。
かなり初期だったので、手術まではとくに何もせず。
両胸全摘してしまったので、
術後もホルモンの錠剤を飲むだけで今も再発していない。
症状も副作用もなく、あっさりと解決してしまった。
北斗さんや麻央さんは、母の何倍も健康に気を遣っていたはず。
何が人生を左右するか分からないものだ。
でも、お2人には支えになるご主人とお子さんがいらっしゃる。
どうかご家族のためにも、病気を克服できることを願うばかり。
病気で辛いのは、患者さんだけではないから。
私もドタバタしていて先延ばしにしている、
今年の人間ドックの予約をしなくては。
私にもまだちいさな息子がいる。
夫が妻と息子と義母の世話…なんてなったら困るどころではない。
がんになってしまったすべての方とご家族に、
笑顔になれる時が訪れますように。