5月23日 主治医の説明 | 母のゆるゆる食道がんライフ

母のゆるゆる食道がんライフ

食道がん・ステージⅣを克服する気のあまりない母の様子と、
娘(私)の思い。
がんと真摯に向き合う方の参考にはならないかも。。。

本人と家族に、病状や今後の方針を話したいと言われていたので、
夜に弟と病院へ行く。

転院翌日から、流動食なら少しだけ良しと言われ、
前日に移った個室も快適だとかで、
母はすこぶる機嫌が良かった。
私が持参したスープも気に入ったようだ。

主治医の先生は、前の病院にも何度か顔を出してくれていたが、
私たちが顔を合わせるのは初めてだった。

前の病院でされた説明と、基本的には同じだったが、
さらに具体的に話をしてくれた。

治療法は、放射線治療のみ。
まずは2週間、問題なければさらに2週間。
4週間経った時点で様子を見て、その後の方針を考えることになった。

また、ここで初めてステージⅣだと聞かされた。
症状と照らし合わせれば、特に驚くこともなかったが、
母は余命をしつこく聞いていた。
分からないと言われ、ちょっと不満そう。
「せっかくなんだから知りたいじゃない?」と後から話していた。
恐らくドラマの見すぎ。

ステージからも、根治ではなくQOLの向上を目指すことになった。
目標は、食事ができること、痛みなどの苦痛を取り去ること。
本人も私たちも、それで充分ですと同意した。

同席していた若い医師が、
「大動脈や心臓を圧迫しているので、容体が急変する可能性もありますので」と、
延命治療などの意思を聞かれた。
母は「容体急変」にかなり食いついていた。
いずれ記すけれど、母はかなり変わっている。

すっかりがん患者になり、やけに楽しそうな母を残して、弟と病院を後にした。
こちらは「がん患者の家族」になり切れない。